【U-20W杯】久保だけじゃない… もう一人の“飛び級”FW田川亨介は日本の切り札となれるか

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2017年05月17日

ホンジュラス戦では好機をフイに…。遠慮している場合ではない。

 コンビネーションに不安を残す田川だが、一方でチームのムードメーカーを担う初瀬亮(G大阪)は噛み合ない理由をこう分析する。
「田川には田川の良さがある。前線での強さは持ち味だと思うし、背も高いので自分はクロッサーとして彼を意識している。ただ、田川は遠慮しているところがある」
 
 クラブ同様に怖いもの知らずのメンタリティを発揮し、伸び伸びとしたプレーを出す。それが自ずと代表での活躍にもつながるだろう。チームの切り札として機能するためには、初瀬の言葉通り遠慮をしている場合ではない。
 
 パワーとスピードを武器に攻撃の切り札的な活躍が期待される新進気鋭のストライカーは、鳥栖を発つ際、「フィッカデンティ監督がイタリア人なので、(グループステージ最終戦の)イタリア戦に出場したら、『ゴールを決めてきます!』と宣言して、笑いを取る感じで出発しました(笑)」と話し、精神的な図太さを垣間見せた。
 
 15日のホンジュラス戦(45分×2本、30分×1本)では2本目の29分からピッチに立ち、ドリブルで仕掛けるなど彼らしいプレーも幾つか見せている。ただ、「シュートを放てなかった」と本人が語るように、好機をフイにしたのも事実だ。まだまだ、遠慮がちなプレーが顔を覗かせている。
 
 大会までに残された時間はあと5日。開幕までに自身の良さを取り戻せば、攻撃の切り札としてチームに欠かせない存在となる。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
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