久保建英はメッシとまるで違う。世界に通用しうる一番の武器は?

カテゴリ:高校・ユース・その他

小宮良之

2017年05月13日

久保の世界で通用しうるストロングポイントとは?

プロデビュー当時のメッシ(左)とバルサ下部組織時代の久保(右)。写真:Rafa HUERTA、Getty Images

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 では、久保のストロングポイントとはなにか? 端的に言えば、左足の決定力だ。適性ポジションは、セカンドストライカーかサイドアタッカーだろう。左足のキック精度が突出して高く、相手のマークを一瞬外す技量に長け、シュートに向かったときに強気で冷静だ。
 
 4月15日のJ3(C大阪U-23戦)では、左サイドから自ら切り込んで角度のないところから豪快にプロ初ゴールを叩き込んでいる。そして、トップチーム・デビュー戦となったルヴァンカップの北海道コンサドーレ札幌戦(5月3日)では直接FKを自ら狙ったように、ゴールへの野心が強い。
 
 久保はパスやドリブルの能力も高く、才能の片鱗を見せる。しかし、世界で差をつけるのは、抜きん出たシュートセンスになるのではないか。メッシよりもハメス・ロドリゲス(レアル・マドリー/コロンビア代表)に近い。
 
 ともあれ、久保はプロデビューを果たしたばかりの15歳だ。
 
 5月7日には、J3のFC琉球戦に出場。FKを左足で狙い、スルーパスを通し、ディフェンダーを振り切りながら敵陣に突っ込んでいる。試合ごとに技のキレは増しつつある。もっとも、チームは0-3の完敗だった。
 
 将来、クボタケフサはどのようなプレーヤーになるのか? 今はまだその成長を楽しむべき段階なのかもしれない。
 
文:小宮良之
 
【著者プロフィール】
1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、2017年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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