ビール片手に久保を分析し、寵愛の言葉を送る。
やがて、記者会見が終わり、私が壇上に座るヴァンハーゼブルック監督に近づくと、指揮官はビールを片手に、この日の久保について、さらに分析してくれた。
「裕也が後半、ボールタッチが少なくなってしまったのは、今日の中盤の組み合わせと関係があった。ヘントは怪我人が多く、セントラルMFの2人(ブレヒト・デヤーゲレとダニエル・ミリチェビッチ)は本職じゃなかった。
この2人が元気なうちは、裕也もたくさんボールを触れたが、1時間経つと中盤はパワーを失なってゲームを作れなくなり、裕也にボールが来なくなったんだ。もし、(アンデルソン・)エシティがいたらヘントは90分間、試合のテンポを維持して、裕也ももっと活躍できたはずだ」
さらに、ベルギー人指揮官は、チャンピオンズ・リーグで、16強入りを果たしながら、ベルギーリーグ連覇を達成できず3位に終わった昨シーズンを振り返って、こうも言い放った。
「2年前、ベルギーリーグで優勝したチームより、昨シーズンのヘントは良いチームだったんだ。私はこう確信するんだよ。『もう1年、裕也が早く来てくれて、シャドーストライカーとしてプレーしていたら、間違いなく去年も優勝していたはずだ』とね」
試合は優勝が遠のく失意のスコアレスドローに終わった。それでも久保に対する寵愛の言葉が、指揮官の口からメロディーとなって溢れ続けていた。
取材・文:中田徹
「裕也が後半、ボールタッチが少なくなってしまったのは、今日の中盤の組み合わせと関係があった。ヘントは怪我人が多く、セントラルMFの2人(ブレヒト・デヤーゲレとダニエル・ミリチェビッチ)は本職じゃなかった。
この2人が元気なうちは、裕也もたくさんボールを触れたが、1時間経つと中盤はパワーを失なってゲームを作れなくなり、裕也にボールが来なくなったんだ。もし、(アンデルソン・)エシティがいたらヘントは90分間、試合のテンポを維持して、裕也ももっと活躍できたはずだ」
さらに、ベルギー人指揮官は、チャンピオンズ・リーグで、16強入りを果たしながら、ベルギーリーグ連覇を達成できず3位に終わった昨シーズンを振り返って、こうも言い放った。
「2年前、ベルギーリーグで優勝したチームより、昨シーズンのヘントは良いチームだったんだ。私はこう確信するんだよ。『もう1年、裕也が早く来てくれて、シャドーストライカーとしてプレーしていたら、間違いなく去年も優勝していたはずだ』とね」
試合は優勝が遠のく失意のスコアレスドローに終わった。それでも久保に対する寵愛の言葉が、指揮官の口からメロディーとなって溢れ続けていた。
取材・文:中田徹