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【コラム】チェルシーが「世紀のギャンブル」で優勝争い前哨戦を制す。コンテの評価も一変

カテゴリ:ワールド

山中忍

2017年04月25日

心理戦でもトッテナムを追い詰めるコンテとチェルシー。

試合後に肩を寄せ合い健闘を称え合ったコンテ(左)とポチェティーノ(右)。この場面でも心理戦が? (C) Getty Images

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 試合後にマウリシオ・ポチェティーノ監督は、「気持ちを切り替えるまでだ」と淡々としていたが、元トッテナムで解説者のジャーメイン・ジーナスが「全く納得できない」と、憤慨しながらショックを隠せずにいた。当事者の選手たちが受けた打撃は推して測るべしではないだろうか?
 
 加えて、戦力温存にも成功し、「このまま勢いに乗らなければ」と言う勝利監督は、「今週の日程では向こうが有利だ」と発言して心理戦にも打って出ている。
 
 たしかに、チェルシーは中2日でサウサンプトン戦(34節)を迎える。しかし、サウサンプトンは前節にマンチェスター・Cに力負け(●0-3)した9位にすぎない。プレミアリーグの残り6試合では、6位のエバートンがリーグ最高位の相手だ。
 
 対するトッテナムは、トップ4を争うアーセナルとマンチェスター・Uとの対戦を残している。現地4月26日に中3日で迎える敵地でのプレミアリーグ(28節延期分)は、4月にチェルシー、アーセナル、リバプールを下して上昇気流に乗っている侮れないクリスタル・パレスが相手だ。
 
 そのミッドウイークの試合を前にコンテは、自軍に敗れたばかりの競争相手に「トッテナムが勝って当然」だと言うようにプレッシャーをかけた格好だ。
 
 逃げ切りを狙うチェルシーの立場は変わらない。だが、「ギャンブラー」コンテが率いる“前哨戦”の勝者は、攻めの姿勢で優勝へのホームストレッチを走り抜く覚悟だ。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
やまなか・しのぶ/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
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