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【コラム】チェルシーが「世紀のギャンブル」で優勝争い前哨戦を制す。コンテの評価も一変

カテゴリ:ワールド

山中忍

2017年04月25日

大一番で見せたコンテの度胸満点の賭け。

75分に勝ち越し弾を決めたアザール(左)。ベンチスタートとなったナンバー10は、途中出場ながらチームを勝利に導く殊勝な活躍を見せた。 (C) Getty Images

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 首位チェルシーとプレミアリーグ7連勝で追撃態勢の2位トッテナムの勝点差は、第33節終了時で4ポイントにまで縮まった。今シーズンのリーグタイトルの行方は土壇場の逆転優勝に終わる可能性は十分にあったのだ。
 
 しかし、4月22日の“前哨戦”で状況は一変した。FAカップ準決勝でチェルシーがトッテナムを4-2で退けたからだ。
 
 その6日前、チェルシーはマンチェスター・Uに0-2と完敗。試合後の指揮官の重い表情からも敗戦が持つ大きさが窺い知れた。普段ならベンチ前で熱闘するはずのアントニオ・コンテは、零封負けを通して自らも覇気を失ったように静かだった。
 
 だが、傷心気味だったイタリア人指揮官は、今シーズン最後のトッテナムとの直接対決で度胸満点の賭けに出る。
 
『サン』紙の言葉を借りれば、コンテは、「世紀のギャンブル」に勝ち、プレミア戴冠を争うトッテナムを下した。その大胆さとインパクトは、試合開始前の「無謀」というメディアのコンテ評が、「天才」へと変わったことからも明らかだ。
 
 一体、何を変えたのか? コンテはチーム最大の得点源であるジエゴ・コスタとエデン・アザールをベンチに置き、さらに病欠したガリー・ケイヒルの穴埋めには22歳のネイサン・アケーを配置したのだ。
 
 そのアケーのタックルから始まったカウンターにD・コスタの代役であるミチ・バチュアイが絡み、結果的に得たFKからアザールの代わりに先発したウィリアンが先制点を奪った。
 
 さらにこの日はコンテの采配も冴え渡る。2得点のウィリアンを61分にアザールと交代させると、ベルギー代表アタッカーは1ゴール・1アシストで追いすがる敵を突き放したのだ。大一番をベンチで迎えながら、勝利後に「最高の判断だったね」とコメントしたアザールの笑顔が一気のムード好転を物語る。
 
 こうなると逆に追う立場にあったトッテナムのショックが危惧される。
 
 2度の同点ゴールは、ハリー・ケインとデル・アリの両主役による見事なフィニッシュによるもので、秀逸な2アシストをマークしたクリスティアン・エリクセンはマン・オブ・ザ・マッチと呼べる出来だった。それでも彼らはチェルシーに屈したのだ。
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