【高円宮杯】今季最強はやはりここ? あの大敗から這い上がった前橋育英が強い!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年04月18日

あと一歩まで迫ったから分かる「距離感」。

チーム最大の武器はやはり最終ライン。昨年の主軸3人が幅を利かせる、まさに堅牢だ。写真:安藤隆人

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 昨年のチームは飯島、田部井涼、MF田部井悠(3年)、渡邊、DF松田陸(3年)、角田、DF後藤田亘輝(3年)と7人もの2年生が主軸として活躍し、選手権準優勝に貢献した。それだけに今年のチームは『3年生が中心の経験豊富なチーム』として、早くから注目を集める存在だった。
 
 だが、春先から高校選抜の関係で、飯島、渡邊、松田の3人の不在が続き、プリンスリーグ関東が開幕してからも、前述したように飯島と渡邊がいない状況だった。
 
「3年生だけでなく、面白い2年生もいるので、試していきたい」と山田介監督が語ったように、チャンスを掴んだ2年生が躍動し、チームの底上げに寄与している。
 
 とりわけ激戦区となっているのが前線だ。宮崎と飯島の組み合わせがファーストチョイスだが、室井、高橋優、高橋尚の決定力の高いFWと、長身の榎本樹(2年)も伸び盛りで、誰がピッチに立ってもおかしくはない。
 
「長いシーズンを戦う上で、11人を固定して戦えるとは限らない。疲労や怪我、過信する部分が出てくるかもしれない。だからこそ、激しい競争がないとチームは成長していかない。この時期からそれができているのは大きいと思います」(田部井涼)
 
 準優勝メンバーですら安閑とできない激しいポジション争い。彼らのモチベーションとなり突き動かしているのは、日本一になるという明確な目標だ。昨年、あと一歩まで迫ったからこそ分かる、戴冠までの距離感。上州のタイガー軍団はより強力な組織へと成長を続けながら、その距離を着実に縮めている。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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