「僕にとっての自分軸は、仕掛けること、ゴールに向かって行くこと」
「ある方にお会いした時に、昔の印象について言われることがあったんですよね。(07年の)U-20ワールドカップのことや、それこそ大分時代に活躍していたこととか。そう言ってもらえるのはすごく嬉しい反面、どこかあの時の自分は別物だと思ってしまっている自分もいたんですよ。
でも、考えていくうちに、もっと悔しがらなければダメだと思った。昔のプレーを褒められて喜んでいる自分は、過去に浸っているだけじゃないかって。すごく悔しくなって、今が凄いよねと、言わせたいと思うようになった」
思い出したのは、周囲が言う若い時の自分だった。
「昔は常に“いちばん”を目指していた。無鉄砲に、無我夢中に、がむしゃらに、ただただ高いところを目指していました」
わずか19歳にしてフランスのグルノーブルへの移籍を決めた時には、テレビ番組に生出演して「バロンドールを獲るために行ってきます」と言えてしまう大胆さ、豪快さがあった。
ところが今はどうだ。心を問いただせば、「気がついたら現実志向というか、ヘタなことを言わないようにしている自分がいた」。
「若さって凄いですよね。当時は、現実なんて見えていなかったけど、だからこそエネルギーに満ち溢れていたんでしょうね」
リハビリメニューが、室内での体幹や筋トレから、外に出てランニングができるようになった頃には、自分自身の考えは整理され、決意も固まっていた。
それを梅崎は「自分軸」と表現する。
「何を最初に考えてプレーするかという自分自身のベースですよね。僕にとっての自分軸とは、やっぱり仕掛けることだったり、ゴールに向かって行くことだなと思った。過去を振り返った時、何が一番楽しかったかって、やっぱり自らチャレンジしてゴールを決めたり、ゴールに結びつくプレーをした時だった。
去年、(怪我をする前に)鹿島戦(第2ステージ5節)で久々に先発したことがあったんですけど、2-1で勝っていて、落とせない状況だったこともあり、仕掛けたい、自分を表現したいと思いながらも、チームのバランスを最優先に考えたり、守備の意識が強くなりすぎてしまうところがあった。
1点差を守り切って勝てた嬉しさはあったけど、自分がゴールやアシストした時の嬉しさと比べたら、やっぱり後者のほうが好きだと思った。それがもう、自分自身への答えでしたよね」
でも、考えていくうちに、もっと悔しがらなければダメだと思った。昔のプレーを褒められて喜んでいる自分は、過去に浸っているだけじゃないかって。すごく悔しくなって、今が凄いよねと、言わせたいと思うようになった」
思い出したのは、周囲が言う若い時の自分だった。
「昔は常に“いちばん”を目指していた。無鉄砲に、無我夢中に、がむしゃらに、ただただ高いところを目指していました」
わずか19歳にしてフランスのグルノーブルへの移籍を決めた時には、テレビ番組に生出演して「バロンドールを獲るために行ってきます」と言えてしまう大胆さ、豪快さがあった。
ところが今はどうだ。心を問いただせば、「気がついたら現実志向というか、ヘタなことを言わないようにしている自分がいた」。
「若さって凄いですよね。当時は、現実なんて見えていなかったけど、だからこそエネルギーに満ち溢れていたんでしょうね」
リハビリメニューが、室内での体幹や筋トレから、外に出てランニングができるようになった頃には、自分自身の考えは整理され、決意も固まっていた。
それを梅崎は「自分軸」と表現する。
「何を最初に考えてプレーするかという自分自身のベースですよね。僕にとっての自分軸とは、やっぱり仕掛けることだったり、ゴールに向かって行くことだなと思った。過去を振り返った時、何が一番楽しかったかって、やっぱり自らチャレンジしてゴールを決めたり、ゴールに結びつくプレーをした時だった。
去年、(怪我をする前に)鹿島戦(第2ステージ5節)で久々に先発したことがあったんですけど、2-1で勝っていて、落とせない状況だったこともあり、仕掛けたい、自分を表現したいと思いながらも、チームのバランスを最優先に考えたり、守備の意識が強くなりすぎてしまうところがあった。
1点差を守り切って勝てた嬉しさはあったけど、自分がゴールやアシストした時の嬉しさと比べたら、やっぱり後者のほうが好きだと思った。それがもう、自分自身への答えでしたよね」