【川崎】二度の手術を乗り越えた登里享平。「まだまだ、これから」と完全復活を誓う

カテゴリ:Jリーグ

原田大輔

2017年03月08日

明るい性格が取り柄の彼も、さすがに苦しんでいた。

怪我に悩まされた左膝からテーピングはまだ取れないが、開幕から左SBのスタメンを務める登里は、躍動感溢れるプレーでチームを支えている。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ 2節]川崎 1-1 鳥栖/3月5日/等々力

 テーピングが巻かれた左膝には、やや痛々しさこそ感じられるものの、等々力陸上競技場のピッチには、左サイドを疾走する登里享平の姿があった。
 
 開幕戦に続いて、ホームで行なわれたJ1・2節の鳥栖戦でも左SBとしてスタメン出場した彼は、1-1の引き分けに終わった試合後、こう話してくれた。

「2次キャンプの練習試合にも、その後、非公開だった浦和レッズ戦にも怪我で出場できなかったのに、こうして試合に使ってもらっているので、(鬼木達監督からの)信頼は感じています。だからこそ、さらにコンディションを取り戻して、積極的に自分の良さを出していきたい」
 
 テーピングの理由でもある左膝半月板を負傷したのは、2年前の2015年—―それこそ、キャンプ中の出来事だった。その後、手術に踏み切った左膝の回復は遅れ、15年シーズンをほぼ棒に振ることになる。翌16年は第1ステージ途中に復活すると、優勝を争っていたチームの勝利に貢献した。
 
 ところが、である。再び左膝を痛め、再手術することに。復帰しては離脱し、ピッチに戻っては再び戦列を離れることの繰り返しに、明るい性格が取り柄の彼も、さすがに苦しんでいた。迎えた今季もキャンプ中に膝を痛め、コンディションはもちろん、メンタル面を保つのも難しかったはずだ。
 
 香川西高を卒業して川崎に加入した登里も26歳になった。プロ9年目を迎え、在籍年数も長いだけに、鬼木監督が新たに指揮を執るチームを助けたいという思いは、新キャプテンに就任した小林悠とともに強い。それだけに開幕戦のピッチに間に合ったことは、彼自身にとってもチームにとっても朗報だった。

「今季はコンディションもそうですけど、筋トレをするタイミングも含めて、(フィジカルコーチの)シノさん(篠田洋介)やトレーナーの人たちと相談して、頻度を考えて取り組んでいる。今は連戦ですけど、やっぱり膝の筋力が弱くなってしまっていたところもあったので、また痛めないようにホンマに気をつけながらやっています」

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