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【岐阜】ボール支配率7割超えも未勝利のジレンマ… 魅惑の攻撃サッカーは開花するのか?

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2017年03月27日

失点を減らすために、守備の枚数ではなく“攻撃の進め方”を深く考える。

攻撃の中核を担うシシーニョ(6番)は、2003年U-17W杯で準優勝の経験も持つスペイン人のテクニシャンだ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 失点を含めた試合全体を振り返り「不用意なミスから失点が生まれてしまうサッカーでもある」と青木翼は言うが、両SBも高い位置を取って前に重心をかけて攻撃的なサッカーをしている以上、この日のようなリスクがあるということはチームの中の共通認識として存在している。
 
 そういう意味で言えば、攻撃時のリスクマネジメントという部分がチームの大きな課題であることは間違いない。
 
「あの時間帯ではあのくさびのボールはいらなかったと思うし、もう少し自分たちでボールを握れば良かったというのはある」と庄司は失点シーンを振り返る。
 
 ただ、この発言で注目すべきは守備の枚数を割けるということを解決案としているのではなく、あくまでも“攻撃の進め方”で失点を減らそうと意図している点だ。
 
 パス&ムーブの連続の中で出し手へのパスがずれてしまいカウンターを浴びることもこの日は散見されたうえに、ややパス回しのスピード感を出しすぎているような場面もあった。ある種、型にハマりすぎているきらいがあったといのうが正直なところだ。
 
 崩す過程で、得意のサイド攻撃以外にゴールへ向かうアプローチ法を増やし、トレーニングの中で個人間の認識をすりあわせていくことが、まだまだ必要だろう。いずれにせよ、より攻撃の精度を高めていくことが失点の減少を呼び白星の可能性を上げることになる。
 
「やっていることは悪くないし方向性は間違っていないと思うので。全員がそういう意識で1つの方向にやれているで、ブレずにやっていくことが大切」(青木)
 
 攻撃のバリエーションを増やすことやゴール前の精度など、課題は選手たちも理解している。しかし、その中で“ボールを保持して攻撃的なサッカーをする”というベースの部分はブレずに存在する。

 新生・岐阜の挑戦はまだ始まったばかりだ。現状で消化した5試合が全て僅差であることを考えれば、開花の時はそう遠くないと思われる。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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