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【日本代表ストーリー】欧州で飛躍した同世代の香川、清武と同じ舞台へ。Jを渡り歩いた倉田秋が国内で身に付けたものとは?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2017年03月22日

移籍によって出場機会とライバルに恵まれ、古巣復帰で新境地を開拓。

G大阪では複数のポジションをこなすマルチロールとして不可欠な存在へと成長した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 しかし、プロ入り後なかなか芽が出なかった倉田にも転機が訪れる。10年、J2千葉にレンタル移籍するとボランチから2列目にコンバートされ、29試合・8得点と結果を残す。さらに翌11年には、再びレンタルでJ1セレッソ大阪へと加入。ここで倉田は、新たなライバルと出会う。
 
 当時のセレッソは、ドルトムントに移籍した香川に代わり、U-22日本代表の中心だった1歳年下の清武弘嗣が、中心選手へと成長を遂げようとしていた。しかし倉田は、春季キャンプで調子を落としていた清武を凌ぐパフォーマンスを披露。G大阪とのJ1開幕戦では、清武をベンチに押しやってポジションを奪取。この試合では自身のJ1初ゴールを挙げた。その後はレギュラーに復帰した清武とも抜群のコンビネーションを見せるなど共存し、この年33試合・10得点。結果を残し、翌12年にはG大阪へと復帰することになった。
 
 そして古巣に復帰した倉田は、さらにもうワンランク上の選手へと成長する。千葉、C大阪で磨いてきたドリブルを武器に果敢に仕掛けるアタッカーとしての能力だけでなく、様々なポジションを経験することで、複数の「引き出し」を備えた中盤のオールラウンダーとして新境地を開いていくのだ。長谷川健太監督が13年に招へいされると、J2を戦ったこの年は主に2トップの一角で起用され、長い距離を走ってディフェンスラインの裏を狙うフリーランニングを磨いた。
 
 翌14年にJ1の舞台に復帰すると、4-4-2のサイドMFとして指揮官の求める上下動を身につけ、豊富な運動量と攻守に労を惜しまないプレースタイルで、3冠にも大きく貢献。さらに16年にはユース時代の本職・ボランチでも再びプレーするようになり「モドリッチみたいな選手になりたい」とレアル・マドリーのクロアチア代表MFを理想に挙げるなど、プレースタイルの幅を広げていった。
 
 今季もシステムによって、トップ下、インサイドハーフと対応し、中盤より前ならすべてのポジションをこなすマルチロールぶりを発揮。倉田はG大阪復帰後の5年で選手として大きな変貌を遂げたのである。
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