長崎で覚醒の時を迎える。
かくしてその決断は――吉と出た。長崎ではかつて“アジアの大砲”として日本代表でも活躍した高木琢也監督の信頼を得て、「1年を通じてこれだけ試合に出られるのは初めてだった」と、確固たるレギュラーの座を掴むと、得点ランキング5位の17ゴールをマーク。一時は首位争いも演じる健闘を見せた。
そして今季「ステップアップ」として名古屋への移籍を決め、開幕戦では周囲を驚かす圧巻のボレー弾を含む2ゴールを決めて見せた。
今の永井のプレーはC大阪に在籍していた当時と比べ、洗練された感がある。前線でボールを受ければ冷静に時間を作り、シュートシーンでも焦りを感じない。長崎時代のオーバーヘッドでのゴールなど真骨頂とも言えるアクロバティックなフィニッシュシーンも増えている。その印象を投げかけると笑顔でうなずいた。
「当時と比べ、今はポストプレーなど色々なことがこなせるようになりました。良い意味でゆとりができたというか。名古屋に来てさらに巧くなっている実感があります」
今季の目標は「2試合1得点のペースでゴールを奪う」ことだ。そしてその先にはJ2得点王の座を見据える。
現在のチームメイトである佐藤寿人も2004年の仙台時代にJ2で44試合・20ゴールの成績を残し、翌年には広島へ移籍し、名ストライカーへの道を築いた。
「J2で結果を残せば必ずその次につながる」。永井もそう理解している。
昇龍のごとく歩みを進める男の今後にはどんな未来が待っているのか。注意深く見守りたい。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
そして今季「ステップアップ」として名古屋への移籍を決め、開幕戦では周囲を驚かす圧巻のボレー弾を含む2ゴールを決めて見せた。
今の永井のプレーはC大阪に在籍していた当時と比べ、洗練された感がある。前線でボールを受ければ冷静に時間を作り、シュートシーンでも焦りを感じない。長崎時代のオーバーヘッドでのゴールなど真骨頂とも言えるアクロバティックなフィニッシュシーンも増えている。その印象を投げかけると笑顔でうなずいた。
「当時と比べ、今はポストプレーなど色々なことがこなせるようになりました。良い意味でゆとりができたというか。名古屋に来てさらに巧くなっている実感があります」
今季の目標は「2試合1得点のペースでゴールを奪う」ことだ。そしてその先にはJ2得点王の座を見据える。
現在のチームメイトである佐藤寿人も2004年の仙台時代にJ2で44試合・20ゴールの成績を残し、翌年には広島へ移籍し、名ストライカーへの道を築いた。
「J2で結果を残せば必ずその次につながる」。永井もそう理解している。
昇龍のごとく歩みを進める男の今後にはどんな未来が待っているのか。注意深く見守りたい。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)