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磐田黄金期を築いた恩師も「お前は代表に入れる!」 今季“群馬の26番”を背負う大卒ルーキーの潜在能力とは

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2017年03月11日

「ザスパはもっとやれるよ、というのを見せたい」

 そして、鈴木監督は個別に高井を呼び出し、あることを伝えた。
 
「『お前は代表に入れる!』と言われたんです。そこからポジショニングから何から、サッカーを教えてもらいました。コーチにも、『政一さんは思ったことを言う人。プロに行った人に対してでも“あいつは2年で終わる“と言うし、そう言ってくれるということは本当に期待されているということ』と言われて。そこから意識は変わりました」
 
 Jリーグの歴史に名を刻んだ偉大なる指揮官からのお墨付きをもらった高井は、その後めきめきと力を付けていく。課題であったポジショニングを修正していくなか、もともと備わっていた圧巻の前への推進力に磨きをかける。特にドリブルに関しては終盤になっても衰えることはなく、武藤嘉紀を彷彿させるような爆発力を感じさせてくれることもあった。
 
 進路決定までには、磐田に練習参加をしたほか、千葉への入団がまとまりかけるなど、様々な動向があったが、結果的に彼が選んだのは群馬だった。
 
 開幕スタメンの座も掴み、先にも述べたように2節にはゴールも記録した。ただ、「理想は1試合1得点」と高みを目指す。そしてもうひとつ、自身もクラブとともにJ1の舞台へ行きたいという思いがある。毎年下位をさまよい、しかも主力がごっそり抜けて再構築を強いられたチームで昇格を掴むのは簡単ではない。ただ、高井は自身の力でチームの価値を高めようと強い決意を抱いている。
 
「この選択が間違っていたとは思っていないし、結果で見ている人に見せて、“ザスパはもっとやれるよ”いうのを見せたいです」
 
“群馬の26番“の価値をさらに高めるため、恩師の期待を現実のものとするために。高井の挑戦は始まったばかりだ。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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