【U-20代表】小川&久保の2トップを活かす"名脇役"。針谷岳晃が秘める可能性

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2017年03月09日

全体の進行をコントロールする様は『名司会者』と言うべきか。

 久保と遠藤のどちらが受けてもチャンスになるように、かつ相手DFがカットできないように、スピードに乗った正確なパスを瞬時の判断で送り込む。彼の能力の高さを示すプレーだった。
 
「航基くんは身体が強いし、久保くんも僕よりドリブルが上手いので、僕が彼らを支える側に回ったほうが良い。僕が目立つ必要は無いですから」
 
 派手な活躍をする選手の裏側には、いなくては困る名脇役が存在する。この試合の針谷は、まさしく名脇役、いや巧みな話術で全体の進行をコントロールする『名司会者』と言うべき存在感だった。
 
「高校からプロの世界に入って、やっとプロのスピードにも慣れて来て、落ち着いて自分の持ち味を出せるようになってきた。そのタイミングで代表に呼んでもらえたことはありがたいし、良い手応えを掴むことができました。
 
 自分のリズムでやれば、ボールをあまり取られないと思っているので、そのリズムを生み出して、チームの循環を良くすることが自分の役割だと思います。今日はやっていて楽しかった。だからこそ、もっとこの場所でプレー出来るように、もっと自分のプレーを磨いて行きたい」
 
 世界の舞台でより円滑な進行役となるために――。いないと困る、中盤の『名司会者』は、U-20W杯出場メンバー入りに向けて、確かな手応えを得るとともに、さらなるスキルアップを誓った。

取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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