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【韓国メディアの視点】浦和戦は「さいたま大惨事」、G大阪戦は「定石の勝利」。対照的なACLの2日間を韓国人記者が鋭く分析

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2017年03月02日

済州は3人のMFで、G大阪の中盤を封鎖した。

G大阪は済州に1-4で惨敗。中盤のパスワークを封じられ、成す術がなかった。写真:川本 学

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「だが、攻撃サッカーを標榜するファン・ソンホン監督は4バックの前に守備的MFキム・ウォンシク1名だけだった。キム・ウォンシクは浦和のパスを遮断できず、ソウルのCBだったカク・テヒとオスマールは浦和のカウンターに対応できなかった。

 ソウルのCBはサイズはあるがスピードが遅いという致命的弱点を、ペトロヴィッチ監督は見抜いていたと思う。浦和の得点シーンを見ると、いとも簡単にソウルの守備網を切り崩し、誤差がないボールタッチとパスワークを見せていた。完全にソウルの完敗だった」
 
 ちなみに昨季までのFCソウルは中盤にふたりのMFを起用していた。そのうちのひとりが高萩洋次郎(現・FC東京)であり、FCソウルのサポーターたちはACL2連敗で高萩が抜けた穴を惜しむ声が多い。ソ・ホジョン記者も言う。
 
「以前、ファン・ソンホン監督に高萩を手放してハ・デソンを加えた理由について尋ねたとき、こんなことを言っていた。『高萩は安定感があり、ポールキープ力も高いが、より攻撃的な試合運びをするためにハ・デソンを選んだ』と。ここにファン・ソンホン監督の今季の狙いが読み取れるが、今のところ裏目に出ている印象は拭えない」
 
 そして、そんなソウルと対称的だったのが、済州だったという。敵地にも関わらず、G大阪相手に4-1の勝利を飾ることができたのは、「定石の勝利だった」とソ・ホジョン記者は見ている。
 
「済州はKリーグ勢がJリーグ勢を打ち負かすためにはどうすべきかという“定石”を示した。それも、ふたりの守備的MFではなく、3名だ。個性が異なる3人のMF(イ・チャンミン、クォン・スンヒョン、イ・チャンドン)を配置し、各自が中盤でG大阪の攻撃の出鼻を挫いた。特にG大阪のパス展開のエンジン役である遠藤と今野には負けなかったし、経験豊富な済州の守備陣はG大阪にスペースを与えなかったことが勝利につながった」
 
 日本のサッカーファンからすれば、済州ユナイテッドの名はまったくのノーマークだったかもしれない。ACL出場は2回目だし、昨季はKリーグ・クラシック3位だ。ただ、アン・ヒョンボムとチョン・ウンによる左右両サイドからの攻撃は、昨季Kリーグで高い評価を得ていたし、そのカウンター攻撃は昨季ACL王者の全北現代やFCソウルも手を焼いたほど、スピーディで脅威的とされてきた。ソ・ホジョン記者は語る。
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