小林がイメージするキャプテン像とは?
そして、4年間チームのトップスコアラーとして最前線に君臨していた大久保嘉人が去ることがシーズン中に明らかになったことも、彼の意識を大きく変えるきっかけとなった。
「偉大なストライカーがいなくなるので、フロンターレを自分が引っ張らなければいけないという気持ちはあります」
鹿島に敗れてまたも準優勝に泣いた元日の天皇杯決勝の後、悔しさを押し殺しながらも力強く、こう口にしていたのが印象的だ。
そして今年、小林は主将の座を任された。中心選手として結果を残し、他クラブからの巨額オファーを断って愛するクラブへの残留を決断した生え抜き選手に帝位を授けるには、最適なタイミングだっただろう。
今季、川崎の背番号11はストライカーとして結果を残すことに加えて、先頭に立ってチームを引っ張っていくことが求められる。それは外野から見ても、非常に荷が重い役割だ。だが、本人は良い意味で“自分がすべてを背負っていく”ことを放棄しているようだ。
「チームのことや周りに気を遣いすぎないで自分のことに集中したほうがチームに良い結果がくると、オニさん(鬼木監督)には言われたので。あまり気にしすぎず、今まで通りにやれれば良いかなと思っています。キャプテンのFWがゴールを決めればチームも勢いに乗りますし、自分が先頭に立って前線で攻守に渡って激しく戦うことでチームはグッと締まると思うので。そういうのが僕のイメージするキャプテン像かなと」
小林はあくまでも、今まで通りに戦うと宣言している。腕章を巻くことになったからと言って、何かを変えるつもりはない。昨季に見せた強く頼りがいのある姿を、ピッチ内外で常に示し続けるだけだ。
取材・文:竹中玲央奈
「偉大なストライカーがいなくなるので、フロンターレを自分が引っ張らなければいけないという気持ちはあります」
鹿島に敗れてまたも準優勝に泣いた元日の天皇杯決勝の後、悔しさを押し殺しながらも力強く、こう口にしていたのが印象的だ。
そして今年、小林は主将の座を任された。中心選手として結果を残し、他クラブからの巨額オファーを断って愛するクラブへの残留を決断した生え抜き選手に帝位を授けるには、最適なタイミングだっただろう。
今季、川崎の背番号11はストライカーとして結果を残すことに加えて、先頭に立ってチームを引っ張っていくことが求められる。それは外野から見ても、非常に荷が重い役割だ。だが、本人は良い意味で“自分がすべてを背負っていく”ことを放棄しているようだ。
「チームのことや周りに気を遣いすぎないで自分のことに集中したほうがチームに良い結果がくると、オニさん(鬼木監督)には言われたので。あまり気にしすぎず、今まで通りにやれれば良いかなと思っています。キャプテンのFWがゴールを決めればチームも勢いに乗りますし、自分が先頭に立って前線で攻守に渡って激しく戦うことでチームはグッと締まると思うので。そういうのが僕のイメージするキャプテン像かなと」
小林はあくまでも、今まで通りに戦うと宣言している。腕章を巻くことになったからと言って、何かを変えるつもりはない。昨季に見せた強く頼りがいのある姿を、ピッチ内外で常に示し続けるだけだ。
取材・文:竹中玲央奈