【甲府】新加入ウイルソンはいまだ機能せず――TM3連敗、何が問題なのか?

カテゴリ:Jリーグ

大島和人

2017年02月11日

ウイルソンと周囲の動きが嚙み合わず。

今季から新加入の小椋はボランチで兵働とのコンビで存在感を見せている。写真:ヴァンフォーレ甲府

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 兵働はウイルソンの使い方について、こう反省する。
「もっとボールを入れてあげないと、フラストレーションが溜まってしまう。良い動き出しをしてくれているので、もっと入れられるチャンスはあると思う」
 
 ウイルソンの絡んだカウンター攻撃は得点こそ生まなかったが、迫力はあった。だが、それ以上の課題が速攻に持ち込めなかった場合の遅攻だ。兵働も「カウンターはいい形で決められそうな場面があるけれど、いけない時の時間の使い方、ボールの動かし方がもう少し」と口にする。個の能力で相手を上回ることが難しく、戦術的にも守備に比べて手がついてないとはいえ、甲府は攻撃面でのイメージやタイミングの擦り合わせ、受ける動きの不足が目についた。
 
 吉田監督はウイルソンと周囲の連係についてこう説明する。
「アタックのところが思い切れないというか、ちょっと遅かった。今までは周りの選手が急ごうとした時にウイルソンがゆっくりで、『どうせ来ないでしょう』というのがあった。今日は逆にウイルソンの動きが速くて、ボールの後ろにいる選手が合わせられなかった」
 
 1トップと2トップの使い分けについては「どっちでも行けるかなと(思う)」と述べ、併用を示唆している。
 
 一方で吉田監督は結果に対する悔しさをにじませつつ、内容については「今治戦から中2日で、ちょっとした戦術的なトレーニングしかできなかったけれど、その中では中盤の作りも悪くなかった。ウイングバックが攻撃に絡めるかどうかは大きな課題になったけれど、オーガナイズして守備をしてそこからカウンターをするという流れについては良いモノが見られた」と一定の評価も述べていた。
 
取材・文:大島和人(球技ライター)
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