今週末は香川と対峙!? 復活した武藤が噛み締めるプレーできる喜び

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2017年01月28日

「2トップが一番ハマるけど、トップ下でも喜んでプレーする」

日曜日(日本時間の1月30日1時30分~)はホームで香川真司所属のドルトムントと対戦。前節に続いて、日本人対決は実現するか!? 写真は、交代出場からゴールを決めた第1節の同カード。 (C) Getty Images

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 そうした不安要素を全て払拭するだけのパフォーマンスをトレーニングから出せるようになったことで、武藤はようやくピッチに帰ってくることができた。
 
 復帰戦のパフォーマンスはそこまで良かったわけではない。『ビルト』紙は「ケルンの3バックの前に、完全に試合から消されてしまった。52分のチャンスではフリーでシュートも決め切れず」と厳しく評価し、6段階評価(小さいほど良い)採点も4止まりだった。
 
 だが、この試合において一番大事だったのは、そこではない。
 
 武藤本人が『ビルト』紙のインタビューに「すごくホッとしました。負傷後の復帰戦として考えれば、ケルン戦はオッケー。勝利に導くゴールを決めたかったけど」と答えたように、負傷を感じさせずに戦力としてピッチに立ち続けたことが重要だった。
 
 マインツは主力MFだったユヌス・マッリが今冬にウォルフスブルクへ移籍し、ファンから武藤にかかる期待はこれまでよりも高くなる。
 
「僕の長所はどこでもプレーすることができる点。ジョン(コルドバ)と僕は、特に2トップで一番うまくハマると思います。でも、トップ下でプレーすることになったとしても、喜んでそこでプレーします。大事なのは、またゴールを決めること!」
 
 心の準備は万全だ。ピッチに立てる喜びを胸に、再び武藤が走り出す。
 
文:中野 吉之伴
 
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/ドイツ・フライブルク在住の指導者。2009年にドイツ・サッカー連盟公認のA級コーチングライセンス(UEFAのAレベルに相当)を取得。SCフライブルクでの研修を経て、フライブルガーFCでU-16やU-18の監督、FCアウゲンのU-19でヘッドコーチなどを歴任。2016-17シーズンからFCアウゲンのU-15で指揮を執る。1977年7月27日生まれ、秋田県出身。
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