コンディションを上げてもなお、復帰が遅れに遅れた理由は!?

ケルン戦では、ボールに触れる回数は多くなかったが、とにかくよく走り回り、積極的な姿勢も見せた。周囲との連係が整えば、前線で重要な仕事をコンスタントにこなせるだろう。 (C) Getty Images
長いリーグのなかでは、ただの一試合かもしれない。だが、武藤嘉紀にとっては大きな意味を持つ試合となったことだろう。彼は後期開幕となるケルン戦で、スタメン出場を果たした。
ここまでの道のりは、全く簡単なものではなかったはずだ。昨年は2度もヒザを負傷し、それぞれ手術を余儀なくされる重傷だった。
それでも、懸命なリハビリを経て11月にチーム練習に戻ると、順調にコンディションを上げていき、11月下旬頃からは試合毎に「いよいよ復帰か」というニュースが地元メディアから出てくるようになった。
マインツの広報に話を聞いても「もうそろそろだよ」と答えが返ってくる。だが、何度スタジアムに足を運んでも、武藤の名前はメンバー表になかった。
そんな武藤に、2017年最初の試合となるケルン戦を前に、シュミット監督はついにゴーサインを出す。
公式記者会見で「どんなことがあっても、ヨシをピッチに欲しい」と、スタメンを確約する発言をしたのだ。これには地元メディアも少なからず驚いたことだろう。そのわずか1週間前、マルベーリャでの合宿中では「まだ足らないところがある」と話していたからだ。
シュミット監督の心変わりを促したのは、トレーニングパフォーマンスの変化だ。「ポジティブな驚きだった。動きの面で完調と言える。何度も相手ボールを奪い、ピッチを走り回り、味方のためにスペースを作ってくれる」と武藤のプレーを褒めた。
復帰時期を決めるのには様々な要因が関わってくるが、シュミット監督はひとつの基準を持っている。あれは約1年前、武藤が最初のヒザの負傷から復帰を目指している時のことだった。
シュミット監督はコンディションに加え、最後の一歩が出るか出ないかが見極めるラインだと指摘していた。
「痛みを感じず、不安を抱かなかったら、復帰もすぐだろう。しかし、競り合いで不安を感じるとなると、もう少し時間がかかる」
今回も、自分では昔と変わらずいけていると思っていても、外から見たら「以前だったら取り切れているところでボールが取れない」、あるいは「力強く枠に飛ばしていたシュートがズレている」という具合に、違いが見られていたのだろう。
ここまでの道のりは、全く簡単なものではなかったはずだ。昨年は2度もヒザを負傷し、それぞれ手術を余儀なくされる重傷だった。
それでも、懸命なリハビリを経て11月にチーム練習に戻ると、順調にコンディションを上げていき、11月下旬頃からは試合毎に「いよいよ復帰か」というニュースが地元メディアから出てくるようになった。
マインツの広報に話を聞いても「もうそろそろだよ」と答えが返ってくる。だが、何度スタジアムに足を運んでも、武藤の名前はメンバー表になかった。
そんな武藤に、2017年最初の試合となるケルン戦を前に、シュミット監督はついにゴーサインを出す。
公式記者会見で「どんなことがあっても、ヨシをピッチに欲しい」と、スタメンを確約する発言をしたのだ。これには地元メディアも少なからず驚いたことだろう。そのわずか1週間前、マルベーリャでの合宿中では「まだ足らないところがある」と話していたからだ。
シュミット監督の心変わりを促したのは、トレーニングパフォーマンスの変化だ。「ポジティブな驚きだった。動きの面で完調と言える。何度も相手ボールを奪い、ピッチを走り回り、味方のためにスペースを作ってくれる」と武藤のプレーを褒めた。
復帰時期を決めるのには様々な要因が関わってくるが、シュミット監督はひとつの基準を持っている。あれは約1年前、武藤が最初のヒザの負傷から復帰を目指している時のことだった。
シュミット監督はコンディションに加え、最後の一歩が出るか出ないかが見極めるラインだと指摘していた。
「痛みを感じず、不安を抱かなかったら、復帰もすぐだろう。しかし、競り合いで不安を感じるとなると、もう少し時間がかかる」
今回も、自分では昔と変わらずいけていると思っていても、外から見たら「以前だったら取り切れているところでボールが取れない」、あるいは「力強く枠に飛ばしていたシュートがズレている」という具合に、違いが見られていたのだろう。