日本人リーガ最多出場記録にも苦笑い…エイバル・乾の自己批判と反省

カテゴリ:連載・コラム

工藤拓

2017年01月27日

重圧はなく出場機会も確保。自分を磨くのに最高の条件が揃う。

日本人選手にとっては“鬼門”ともいわれるリーガだが、乾はうまくフィットしているようだ。結果を残し、さらに存在感を増していくことに期待したい。 (C) Getty Images

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 そんな彼がさらなるレベルアップを実現するために必要なのは、ボールを持った時に違いを作り出すプレーの質を高め、また頻度を増やし、より多くのゴールに絡むことだ。そのことは、本人もよく理解している。
 
「(ゴールに繋がるプレーは)常に考えていることですし、求められているものでもあります。それができていないのは自分の実力不足ですし、情けないところではあります」
 
「次の試合も出られるかどうか、本当に分からない。練習からやっていくしかありませんし、試合に出たらしっかり結果を出せるように頑張っていきたいです」
 
 19節終了現在、エイバルは勝点26の10位。同時点で勝点30の6位につけていた昨シーズンには劣るものの、降格圏の18位(ヒホン)には13勝点差をつけている。
 
 残留争い特有の胃に悪い重圧に晒されることもなければ、ヨーロッパリーグ出場権を獲得するという“義務”もない。しかも現状で乾は、毎試合70分前後のプレー時間を与えられている。
 
 実戦を通して自分を磨くには最高の条件が揃っているだけに、あとは本人が頑張る他ない。
 
文:工藤 拓
 
【著者プロフィール】
くどう・たく/1980年、東京都生まれ。桐光学園高、早稲田大学文学部卒。三浦知良に憧れて幼稚園からボールを蹴り始め、テレビで欧州サッカー観戦三昧の日々を送った大学時代からフットボールライターを志す。その後、EURO2004、ドイツ・ワールドカップの現地観戦を経て、2006年よりバルセロナへ移住。現在は様々な媒体で執筆している。
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