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【選手権】まさにしてやったりの快勝劇! 熱情と愛情を注ぎつづける名将、小嶺忠敏のいま

カテゴリ:高校・ユース・その他

川原 崇(高校サッカーダイジェスト)

2016年12月31日

「楽しくて楽しくてしかたがないよ」

鮮やかなカウンターから2点目を決めた薬真寺(左)。攻守両面で総附を支えるメンタルリーダーだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 総監督として一歩引いた立場でチームの強化に携わっていた小嶺氏が、あらためて監督に就任したのが昨春だった。高校サッカー界での長崎勢の不振に危機感を覚え、なんとか浮上のきっかけを掴ませたいと、現場復帰を決意したのだ。
 
「それさえ果たせれば、私なんていつ辞めたっていいんです。もう一度上げられればそれでいい。だからひょっとしたら、この大会で終わるかもしれない」
 
 モチベーターとしての剛腕ぶりは相変わらずだが、時代と選手たちの取り組み方、意識の変化にも柔軟に対応している。かつて島原商や国見で栄華を極めた時代は、スパルタ指導と限界まで突き詰める走り込みが代名詞だったが、「それじゃみんな続かない。20年前と同じことをしてたら駄目ですね。スタッフと話をしながら、この時代にあった負荷をかけている」(小嶺監督)という。実際に今年の総附はテクニックとパワーが高次元に融合した好チームで、とりわけ遅攻と速攻の使い分けが巧い。チームとしての戦術的柔軟性が高いのだ。
 
 主将の薬真寺は「小嶺さんが監督になってから、本当に笑いの絶えないチームになりました。監督自身がすごく明るいから。みんなサッカーを心の底から楽しめてます」と話す。
 
 試合後の取材対応もほどほどに、「もういいかな。(2回戦の対戦相手が決まる)試合を観たいんだ。上の階にはどうやって行くんかね?」と記者に問う名伯楽。最後に、やはり現場での指導はやりがいがあるかと水を向けられると、こう即答した。
 
「そりゃあ、楽しくて楽しくてしかたがないよ」
 
 聞いているこちらまで嬉しくなった。
 
 
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
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