J1とJ2を行ったり来たりしているクラブ育ちの選手が、代表を活性化するとしたら面白い。
さて、こうして湘南出身者が日本サッカーのメインストリームを歩み始めた現在、彼らに続く選手もチェックしておかなければならない。
このシーズンオフ、アカデミーから湘南で育った菊池大介は浦和が、大卒で13年に加入して以来、湘南で4年間プレーした三竿雄斗は鹿島が、それぞれ獲得に動いているという。湘南にとっては、主力が次々に流出していくことはゆゆしき事態。サポーターにしてみれば、冗談じゃないと、悪態のひとつもつきたくなるところだろう。
だが、第三者的に全体を俯瞰したとき、彼らの移籍は間違いなくキャリアアップだ。熱血監督の薫陶を受けた精鋭たちが新たな舞台で活躍することは、間違いなく湘南の価値を高めることでもある。最近よく耳にする言葉で表現するなら、どこでプレーしていようと彼らは「湘南のレガシー(遺産)」なのだ。
海外組の動向が気にかかる昨今、日本代表を活性化する可能性を秘めるのは、実はなかなかJ1に定着できず、J2との間を行ったり来たりしているクラブ育ちなのだとしたらおもしろい。
湘南スタイルの矜持を胸に戦う選手たちに、これからも注目しておきたい。
文:浅田真樹(スポーツライター)
このシーズンオフ、アカデミーから湘南で育った菊池大介は浦和が、大卒で13年に加入して以来、湘南で4年間プレーした三竿雄斗は鹿島が、それぞれ獲得に動いているという。湘南にとっては、主力が次々に流出していくことはゆゆしき事態。サポーターにしてみれば、冗談じゃないと、悪態のひとつもつきたくなるところだろう。
だが、第三者的に全体を俯瞰したとき、彼らの移籍は間違いなくキャリアアップだ。熱血監督の薫陶を受けた精鋭たちが新たな舞台で活躍することは、間違いなく湘南の価値を高めることでもある。最近よく耳にする言葉で表現するなら、どこでプレーしていようと彼らは「湘南のレガシー(遺産)」なのだ。
海外組の動向が気にかかる昨今、日本代表を活性化する可能性を秘めるのは、実はなかなかJ1に定着できず、J2との間を行ったり来たりしているクラブ育ちなのだとしたらおもしろい。
湘南スタイルの矜持を胸に戦う選手たちに、これからも注目しておきたい。
文:浅田真樹(スポーツライター)