「スソのプレーを見ただろ? 圭佑は本当に厳しい立場に追い込まれた」
地元カディスの下部組織で育ち、15歳でトップチームのプレシーズンマッチに出場するなど若き頃から際立ったタレントを発揮。バルセロナやレアル・マドリーを断り、2010年には16歳でリバプールへと旅立った。
しかし、リバプールではなかなかトップチームに定着できず、アルメリアへのローン移籍を経て、2015年1月にミランに完全移籍。イタリアの名門でもフィリッポ・インザーギ(現ヴェネツィア監督)とシニシャ・ミハイロビッチ(現トリノ監督)にあまり評価してもらえず、右ウイング/サイドハーフの定位置争いで他ならぬ本田圭佑に敗れた末、2016年1月にはジェノアにレンタル放出された。
飛躍のキッカケは、そのジェノアで名伯楽として知られるジャン・ピエロ・ガスペリーニ(現アタランタ監督)に師事したこと。独自の3-4-3システムを志向する戦術家にフィニッシュワークと守備のイロハを叩き込まれて急成長を遂げて、加入後の19試合で6ゴール・2アシストを記録する大活躍を演じたのだ。
今夏、ミランに復帰するとヴィンチェンツォ・モンテッラ新監督は、右ウイングの主力に本田ではなくスソを抜擢。その期待通り崩しの切り札として君臨し、13節を終えてチーム2位の4ゴール、チーム最多タイの4アシストという際立った成績を残している。
今シーズンの活躍にはスペイン代表のジュレン・ロペテギ監督も注目しており、いまやスペイン国内でも「スソを代表に呼ぶべきだ!」という声が高まっているという。
そのスソにポジションを塞がれた形となった本田は、ここまで僅か80分間の出場(先発が1試合、途中出場が2試合)。ミラノ・ダービーでも3試合連続で出番は訪れなかった。本田がレギュラーを張り、スソがベンチを温め続けた末にレンタル放出されたちょうど1年前とは、立場が完全に逆転した格好だ。
ミラノ・ダービー後、『サッカーダイジェストWEB』で本田コラムを執筆しているマルコ・パソット記者(『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙)は、「スソのプレーを見ただろ? 圭佑は本当に厳しい立場に追い込まれた」と言っていた。本田とミランの現行契約は2017年6月までだが、ミランは1月の移籍市場で契約解除に応じる準備があるとも噂される。
ミランで本田から完全に右ウイングの座を奪い取り、スペイン代表入りも視野に入ったスソはいま、大きな飛躍の時を迎えている。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
しかし、リバプールではなかなかトップチームに定着できず、アルメリアへのローン移籍を経て、2015年1月にミランに完全移籍。イタリアの名門でもフィリッポ・インザーギ(現ヴェネツィア監督)とシニシャ・ミハイロビッチ(現トリノ監督)にあまり評価してもらえず、右ウイング/サイドハーフの定位置争いで他ならぬ本田圭佑に敗れた末、2016年1月にはジェノアにレンタル放出された。
飛躍のキッカケは、そのジェノアで名伯楽として知られるジャン・ピエロ・ガスペリーニ(現アタランタ監督)に師事したこと。独自の3-4-3システムを志向する戦術家にフィニッシュワークと守備のイロハを叩き込まれて急成長を遂げて、加入後の19試合で6ゴール・2アシストを記録する大活躍を演じたのだ。
今夏、ミランに復帰するとヴィンチェンツォ・モンテッラ新監督は、右ウイングの主力に本田ではなくスソを抜擢。その期待通り崩しの切り札として君臨し、13節を終えてチーム2位の4ゴール、チーム最多タイの4アシストという際立った成績を残している。
今シーズンの活躍にはスペイン代表のジュレン・ロペテギ監督も注目しており、いまやスペイン国内でも「スソを代表に呼ぶべきだ!」という声が高まっているという。
そのスソにポジションを塞がれた形となった本田は、ここまで僅か80分間の出場(先発が1試合、途中出場が2試合)。ミラノ・ダービーでも3試合連続で出番は訪れなかった。本田がレギュラーを張り、スソがベンチを温め続けた末にレンタル放出されたちょうど1年前とは、立場が完全に逆転した格好だ。
ミラノ・ダービー後、『サッカーダイジェストWEB』で本田コラムを執筆しているマルコ・パソット記者(『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙)は、「スソのプレーを見ただろ? 圭佑は本当に厳しい立場に追い込まれた」と言っていた。本田とミランの現行契約は2017年6月までだが、ミランは1月の移籍市場で契約解除に応じる準備があるとも噂される。
ミランで本田から完全に右ウイングの座を奪い取り、スペイン代表入りも視野に入ったスソはいま、大きな飛躍の時を迎えている。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)