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【ブンデス日本人の現地評】主将・酒井に地元紙は好意的、リベロ・長谷部へのメディアの要求は高くなる一方! etc.

カテゴリ:海外日本人

山口裕平

2016年11月22日

5試合ぶりの失点に長谷部は直接関与はしていなかったが…。

厳しい状況のなかでキャプテンの大役を任された酒井。ここからチームを浮上させられるか。 (C) Getty Images

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 ブンデスリーガ第12節では、日本人選手として初のチームキャプテンに酒井高徳が任命された最下位ハンブルクが、3位のホッフェンハイムにアウェーで引き分け(2-2)、リーグ戦の連敗を3で止めて、残留に向けて再スタートを切った。
 
 ダブルボランチの一角として先発フル出場を果たした酒井は、走行距離で全体2位を記録し、チーム最高84パーセントのパス成功率を記録するなど、主将としてまずまずの働きを見せた。
 
 地元紙『ハンブルガー・アーベンドブラット』は、それらの数字を引き合いに出し、「ハンブルクの内気なキャプテンは、なぜ彼が大言壮語することなくチームを引っ張ることができるのかを示した」と好意的に評価した。
 
『ビルト』は酒井のために紙面の一部を割き、「(主将として試合に臨む)モチベーションは非常に大きかったが、同時にキャプテンマークを巻く重圧も感じた。僕たちは絶対にあきらめない。今日はそれを示すことができた」というコメントを紹介した。
 
 なお、同紙の採点は及第点の3点。『キッカー』の採点はやや下がり、4点だった。
 
 リベロとして先発フル出場した長谷部は、高評価が続いている。チームの公式戦連続無失点は4試合で止まったが、ブレーメンに2-1で逆転勝利し、7位をキープしている。
 
『キッカー』、『ビルト』ともに採点は3点と及第点だったが、『ビルト』は「ハセはリベロだ! 彼は後方で消防士として必要とされている時も、攻撃に参加する時もそこにいた」と、攻守で必要なポジションに顔を出す長谷部のポジショニングを褒め称えた。
 
 一方で、地元紙『フランクフルター・ノイエプレッセ』は「優」の採点を付け、「ここ数週間続いている素晴らしいプレー」と記したものの、「失点の場面ではどこにいたのか?」と追及している。
 
 この失点の場面、相手選手のマークを離してしまったのは左WBのオツィプカと左CBのバジェホであり、長谷部は失点には直接関与していないものの、同紙は彼に全てのスペースのケアという非常に高いものを求めているのかもしれない。
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