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【選手権出場校】埼玉・正智深谷|全国屈指のスピード感溢れる速攻は更なる進化の可能性も

カテゴリ:高校・ユース・その他

川端暁彦

2016年11月21日

昨年度選手権に出場した新井が8月半ばに復帰。完全復活でスケールアップできるか。

後半12分に正智深谷の新井(11番)が先制点を決め、チームメイトから祝福を受ける。写真:川端暁彦

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 もう一点、全国に向けた伸びしろとして注目しておきたいのは新井の存在だ。昨季から活躍するドリブラーは「高卒でプロに行きたい」と語ってきた野心的な好選手。だが、昨年度の高校選手権・明徳義塾戦で右膝を負傷してから思わぬ長期離脱を余儀なくされてきた。約2か月で復帰したものの、今度は左足第5中足骨を骨折。8月半ばまでの離脱となり、目標としてきた高卒でのプロ入りも絶望的になった。関東大会、インターハイ予選と外からサッカーを観る中で、昌平が躍進。MF松本昌也と針谷岳晃が評価を高めてプロ入りを決めるのを、唇を噛む思いで見守ってきた。
 
「自分がいればと思って試合を観ていたし、(二人のことは)うらやましいの一言」
 
 浮かべたのは苦笑いだが、しかし夢を諦めたわけではない。「大学で評価を上げてプロに行く」と、むしろ目標は鮮明になった。復帰当初は試合やボールタッチの感覚が戻らず、失われたゲーム体力の不足にも苦しんだ。今大会も決勝で貴重な1点を突き刺したとはいえ、2得点の成績はいかにも物足りない。そしてだからこそ、新井が正智深谷の伸びしろなのだ。
 
「本大会では得点王しか意識していない」と豪語するスピード豊かなドリブラーの爆発はあるのかどうか。正智深谷が誇る超高速攻撃陣の更なるスケールアップは、緩急の変化というチームとしての課題と、帰ってきた男のブレイクスルーにかかっている。
 
取材・文:川端暁彦(フリーライター)
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