本田外しがあるとすれば、そのトリガーを引くのは、香川か岡崎だろう。
勝点3を絶対とするなら、オマーン戦の2点目のように、人数をかけ、リスクを負って仕掛けるチャレンジが必要だ。
もし、あのゴールをハリルホジッチが好評価したとすれば、清武とコンビネーションが良い本田は外しづらい。浅野拓磨が右サイドハーフに入る形では、一発で飛び出すだけで、同じようなコンビネーションが期待できない。ほとんど試せていない久保裕也も、リスクが大きすぎる。唯一、小林悠ならばセットプレーの対応を含めて、スムーズに本田と入れ替わった可能性が高いが、今回は負傷で招集されていない。
起用できる日本の選手、そしてサウジアラビア戦の状況を踏まえると、ハリルホジッチは本田をチョイスするのではないか。
しかし、仮に今回の本田外しがあるとすれば、そのトリガーを引くのは、香川真司か、岡崎慎司だろう。すでに清武と大迫にポジションを奪われた感のあるふたりだが、本田に代わる可能性は残されている。
たとえば、6月に行われたブルガリア戦(7-2)と同じく、香川と清武を共存させる。清武を右サイドに入れ、香川をトップ下へ。反対の左サイドは、飛び出してシュートに絡める原口を起用する。本田の高さを失い、リスクを負うが、流動性とコンビネーションは、この形が最もクオリティが高い。
あるいは、清武を右サイドに置き、岡崎と大迫で2トップを組ませる。今の大迫はパフォーマンスが飛び抜けている。そのまま1トップに置いてもいいが、より大迫の得点力を生かすなら、献身的に走り回ってかき回す岡崎を近くに置き、4-4-2にする。これも本田外しとしては、あり得る形だ。
しかし、上記ふたつの場合は、チームの仕組みに変化が大きい。スタメンと言うより、後半のオプションとして備えるのではないか。
この大一番でハリルホジッチがどんな手を打つのか、楽しみだ。
天王山、天王山と、気安くあおることは好まないが、このサウジアラビア戦だけは、そう表現しても差し支えない一戦だ。
日本代表が勝てば、首位サウジアラビアを逆転することができ、逆に負ければ、ワールドカップ出場圏外の4位転落が濃厚。勝点の問題だけではない。最終予選は勝点で並んだ時、直接対決の結果が優先されるため、サウジアラビアとUAEに後手を踏むと、日本はかなり厳しい立場に立たされる。その場合、ハリルホジッチは解任されるだろう。
日本代表の世代交代も、今が節目。選手にとっても、監督にとっても、もちろんチームにとっても、サウジアラビア戦は天王山である。
文:清水英斗(サッカーライター)
もし、あのゴールをハリルホジッチが好評価したとすれば、清武とコンビネーションが良い本田は外しづらい。浅野拓磨が右サイドハーフに入る形では、一発で飛び出すだけで、同じようなコンビネーションが期待できない。ほとんど試せていない久保裕也も、リスクが大きすぎる。唯一、小林悠ならばセットプレーの対応を含めて、スムーズに本田と入れ替わった可能性が高いが、今回は負傷で招集されていない。
起用できる日本の選手、そしてサウジアラビア戦の状況を踏まえると、ハリルホジッチは本田をチョイスするのではないか。
しかし、仮に今回の本田外しがあるとすれば、そのトリガーを引くのは、香川真司か、岡崎慎司だろう。すでに清武と大迫にポジションを奪われた感のあるふたりだが、本田に代わる可能性は残されている。
たとえば、6月に行われたブルガリア戦(7-2)と同じく、香川と清武を共存させる。清武を右サイドに入れ、香川をトップ下へ。反対の左サイドは、飛び出してシュートに絡める原口を起用する。本田の高さを失い、リスクを負うが、流動性とコンビネーションは、この形が最もクオリティが高い。
あるいは、清武を右サイドに置き、岡崎と大迫で2トップを組ませる。今の大迫はパフォーマンスが飛び抜けている。そのまま1トップに置いてもいいが、より大迫の得点力を生かすなら、献身的に走り回ってかき回す岡崎を近くに置き、4-4-2にする。これも本田外しとしては、あり得る形だ。
しかし、上記ふたつの場合は、チームの仕組みに変化が大きい。スタメンと言うより、後半のオプションとして備えるのではないか。
この大一番でハリルホジッチがどんな手を打つのか、楽しみだ。
天王山、天王山と、気安くあおることは好まないが、このサウジアラビア戦だけは、そう表現しても差し支えない一戦だ。
日本代表が勝てば、首位サウジアラビアを逆転することができ、逆に負ければ、ワールドカップ出場圏外の4位転落が濃厚。勝点の問題だけではない。最終予選は勝点で並んだ時、直接対決の結果が優先されるため、サウジアラビアとUAEに後手を踏むと、日本はかなり厳しい立場に立たされる。その場合、ハリルホジッチは解任されるだろう。
日本代表の世代交代も、今が節目。選手にとっても、監督にとっても、もちろんチームにとっても、サウジアラビア戦は天王山である。
文:清水英斗(サッカーライター)