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【選手権出場校】兵庫・滝川二|指揮官が仕掛けた新たなふたつのトライ、そして分岐点となった春先の“事件”とは

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2016年11月14日

一番変わったのは監督自身かもしれない

攻撃の中軸を担うエースの持井。チームがまとまれたのはあの“事件”があったからだと話す。写真:森田将義

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スタンドから声援を送る仲間たちと歓喜を分かち合う。写真:森田将義

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 新たなトライによって変わったのは、チームだけではない。もしかしたら、監督自身が一番変わったのかもしれない。
 
 持井が「あのときがあったから、いまがある」というターニングポイントが起きたのは、新チーム立ち上げからまもない3月のことだった。試合に出られない不満を露にする“事件”が起きた。
 
「言い合うならチームが立ち上がってすぐに言い合おうとなって、ミーティングで揉めるくらい言い合った。それで打ち解けてみんながひとつになれたし、自分の気持ちを素直に伝えるというところで、チームの意識を統一することができた。マイナスになるものはダメですけど、参考になるアドバイスもあるから思ったことはどんどん口に出していこうと。そうした取り組みがいまのサッカーに繋がっている」と、持井は振り返る。
 
「あの一件以降は、チーム全体のことを考えて僕らに接してくださるようになった」と、そう証言するのは今井主将だ。指揮官の変化も相まって、夏以降、チームは例年にも増して一致団結した。これまではメンバー外の3年生がネガティブな発言をして雰囲気を壊す年もあったが、「今年はメンバーに入っていない3年生が『頑張れ』とか言ってくれたのが精神的に大きかった。ミーティングでも『チームにマイナスになる発言はしないでおこう』と話し合ったり、本当の意味でチームがひとつにまとまれたのが大きかった」(持井)という。
 
「試合に出ていた子も出てない子も含め、本当によく3年生がついてきてくれた」
 
 試合後、松岡監督が真っ先に口にしたのは選手たちへの感謝の気持ちだった。選手と監督が一丸となって掴んだ今回の選手権出場は、過渡期を乗り越えるための大きな一歩となるに違いない。
 
 
取材・文:森田将義
 
 
 
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