【宮本恒靖インタビュー|後編】日本代表へのメッセージ、そしてガンバへの想い

カテゴリ:Jリーグ

川原 崇(高校サッカーダイジェスト)

2016年11月09日

「もっと行けるチャンス。ここが勝負やと思いますよ」

にわかに注目度が高まっているU-19日本代表MF堂安。“後輩”に対して「Jで輝いてほしい」とエール。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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SD では、話題をガンバに移しましょう。宮本さんと初めて話したのはちょうど20年前。ガンバの練習場が京都の田辺にあった時代です。グラウンドは枯れ芝で、施設は大半がプレハブ。それがいまや……、えらいことになってますね。

TM 比べること自体が間違ってますよ(笑)。携わってきた人びとの努力の賜物ですよね。クラブとしてはどんどん大きくなってるし、タイトルの数の増加とともに格も上がってきてる。いまは、もっと行けるチャンス。新しいスタジアムができてビジネス面でも飛躍できる機会が多くなったわけで、ここが勝負やと思いますよ。チームとしてもつねに競争力を持っておく必要がある。僕としては、下部組織から質のいい選手をもっと育てていかないと。セレッソが頑張ってますからね。負けるわけにはいかない。

SD 今季はU-23チームが新設されてJ3を戦いました。ユースチームからも随時引き上げられていきましたが、チーム編成はなかなか難しかったのでは?

TM やり繰りはたしかに大変でしたけど、選手個人にとっては間違いなくいい環境ですからね。上でやれるなら早く経験させてあげたいし、つい最近も3年生の食野(亮太郎)がプロ契約してU-23に行ったんで、もうJユースカップには出ません。みんな忘れてるかもしれませんけど、堂安(律)もまだ高3ですからね。U-23の監督をやってるノリちゃん(實好礼忠)にしても難しい面もあったと想像します。クラブとしていろんな意味で体力が問われますよね。

SD 堂安選手の名前が出ましたが、U-19アジア選手権ではMVPに輝きました。

TM チームの優勝は素晴らしい結果ですけど、もっとやれると期待してます。今度はトップチームで輝いてほしいですね。
 

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PROFILE
宮本恒靖 Tsuneyasu MIYAMOTO|1977年2月7日生まれ、大阪府富田林市出身。小5でサッカーをはじめ、金剛中を経てG大阪ユースに入団。下部組織初のトップ昇格選手となり、知性派ディフェンダーとして鳴らした。2007年1月にレッドブル・ザルツブルクに移籍し、09年2月にはヴィッセル神戸へ。U-17、U-20、U-23と各年代の世界大会をすべて経験し、ワールドカップには02年と06年の2大会に出場した。11年に現役を引退。来季はJ3を戦うG大阪U-23チームの監督就任が有力視されている。J1通算/337試合・8得点、国際Aマッチ通算/71試合・3得点。

取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
 
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