主力流出の難しさにも直面。補強できないまま終盤戦を迎えたチームは残留争いに巻き込まれた。
左右のCBが機を見てオーバーラップするのが特徴だが、本格的にメインシステムとして使い始めたのが第2ステージ、暑い日本の夏だった。ハイラインハイプレスを維持するだけでも難しいのに難易度が高かった。
「自分たちの伸びシロにチャレンジしたい」と指揮官は狙いを話して使い続けたが、それこそ第1ステージ勝点23の慢心だったのかも知れない。チームは勢いを完全に失った。手元の集計で、試合開始時のシステムで4バックは6勝7分6敗、3バックは2勝5分8敗。歴然とした差がある。
システムとともにチームの勢いをなくした転機と言われるのが、第2ステージ3節の甲府戦。週末の川崎戦をにらんだのか、FWジェイを遠征に帯同させなかった。「このメンバーがベストメンバー」と言い張ったが、敵将・佐久間悟監督に「ジェイ選手がいなくて助かった」と会見で何度も言われるはめとなった。
確かに引いて守る相手に対し、最も有効だったのは高さと強さに優れる元イングランド代表だったのかも知れない。結果は圧倒的に試合を支配しながら0―0のドロー。結局第2ステージで初勝利を得るには、あと7試合が必要となった。
また主力流出の難しさにも直面した。シーズン序盤、不動の司令塔だった小林が、日本代表入りした直後に海外移籍の話が加速した。これが直接影響したかは分からないが、パフォーマンスも低下し、途中交代も多くなった。本人は「目の前の試合に集中しています」と繰り返したが、小さい頃からの夢の前にそれは難しかったかも知れない。
移籍が長期化したことも痛かった。第1ステージには移籍が終了する予定だったが、結果的にはJリーグの移籍期間が終了した8月に入ってから決着。補強もできぬまま終わった。そして後手を踏んだまま終盤戦を迎えたチームは残留争いに巻き込まれた。
J1の対応力の高さにも苦しんだ。データが少なく注目もされていない第1ステージは順調に勝点を増やしたが、情報も集まり相手も万全の準備をしてきた第2ステージは一気に失速した。
「自分たちの伸びシロにチャレンジしたい」と指揮官は狙いを話して使い続けたが、それこそ第1ステージ勝点23の慢心だったのかも知れない。チームは勢いを完全に失った。手元の集計で、試合開始時のシステムで4バックは6勝7分6敗、3バックは2勝5分8敗。歴然とした差がある。
システムとともにチームの勢いをなくした転機と言われるのが、第2ステージ3節の甲府戦。週末の川崎戦をにらんだのか、FWジェイを遠征に帯同させなかった。「このメンバーがベストメンバー」と言い張ったが、敵将・佐久間悟監督に「ジェイ選手がいなくて助かった」と会見で何度も言われるはめとなった。
確かに引いて守る相手に対し、最も有効だったのは高さと強さに優れる元イングランド代表だったのかも知れない。結果は圧倒的に試合を支配しながら0―0のドロー。結局第2ステージで初勝利を得るには、あと7試合が必要となった。
また主力流出の難しさにも直面した。シーズン序盤、不動の司令塔だった小林が、日本代表入りした直後に海外移籍の話が加速した。これが直接影響したかは分からないが、パフォーマンスも低下し、途中交代も多くなった。本人は「目の前の試合に集中しています」と繰り返したが、小さい頃からの夢の前にそれは難しかったかも知れない。
移籍が長期化したことも痛かった。第1ステージには移籍が終了する予定だったが、結果的にはJリーグの移籍期間が終了した8月に入ってから決着。補強もできぬまま終わった。そして後手を踏んだまま終盤戦を迎えたチームは残留争いに巻き込まれた。
J1の対応力の高さにも苦しんだ。データが少なく注目もされていない第1ステージは順調に勝点を増やしたが、情報も集まり相手も万全の準備をしてきた第2ステージは一気に失速した。