2強を脅かすはずが……大恥かいたレバークーゼンの誤算と今後の反撃

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2016年11月04日

今はスタイルへの拘りに目をつむり、現実的に勝点を得ること。

CLでは3試合連続引き分けに終わるも、アウェーのトッテナム戦ではカンプル(44番)の決勝ゴールで勝利(1-0)。4戦目で初白星を手にした。 (C) Getty Images

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 そう考えると、試合運びに荒さが見られる点が非常に気がかりだ。惜しいところまでボールを持ち込みながらシュートまで持ち込めず、焦って無理なかたちで攻めようとしてはボールを簡単に失ってしまう。
 
 あるいは、良いかたち、良いタイミングでゴールを決めても、そこから試合の流れをコントロールできずに、勝てるはずだった試合を落としてしまうことも少なくない。
 
 チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第2節、CSKAモスクワ戦では2-0とリードしながら、あまりにも淡白に2失点。試合後、シュミット監督はその点を指摘していた。
 
「サッカーは35分間で終わるスポーツではない。軽率なミスでピンチを招き、相手のカウンターを止めることができなかった。このレベルでは、ちょっとの油断で一気に試合の流れが変わってしまう」
 
 ポゼッション時に、ボールロストを予測したポジショニングまで気を配れているかどうか。相手のバランスが崩れた隙を見逃さず、一気にゴールを強襲することができるか。ベンダーが欠場すると全体的なゲームマネジメントができないという問題を、いかにクリアするか――。
 
 精神的に追い込まれた状況では、躍動感あるサッカーを実現するのは難しい。シュミット監督は、少なからず安定感を優先した選手を起用することで、まずは浮上のきっかけを掴もうとしている。
 
 そして、リーグ第10節のヴォルフスブルク戦(2-1)、CL4節のトットナム戦(1-0)と連勝。少なからず光明を見出すことができた。特にトットナム戦では、積極的な前からのプレスと、引いての守備ブロック形成のバランスが上手く取れていたのは大きい。
 
 今はスタイルへの拘りには目をつむり、現実的に勝点を積み重ねていくことが重要だろう。そして自信と確信を取り戻せば、また魅惑的なオフェンシブサッカーへとシフトチェンジができるはずだ。

文:中野 吉之伴
 
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/ドイツ・フライブルク在住の指導者。2009年にドイツ・サッカー連盟公認のA級コーチングライセンス(UEFAのAレベルに相当)を取得。SCフライブルクでの研修を経て、フライブルガーFCでU-16やU-18の監督、FCアウゲンのU-19でヘッドコーチなどを歴任。2016-17シーズンからFCアウゲンのU-15で指揮を執る。1977年7月27日生まれ、秋田県出身。

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