【J1】複雑すぎる現行の2ステージ制。分かりにくさの原因は「年間勝点重視」?

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年11月03日

過去の2ステージ制のほうがシンプルで分かりやすかった。

10月29日の磐田戦で2ステージ制覇を制した浦和だが、同時に年間勝点1位を確定できなかった。(C)SOCCER DIGEST

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 昨季から再導入された2ステージ制の優勝争いが複雑に映る最大の原因は、おそらく2ステージ制にもかかわらず年間勝点を重視している点にあるだろう。

 同じ2ステージ制でも、年間勝点に関係なく第1ステージと第2ステージの優勝クラブがCSを戦っていた過去の方式(93~95年、97~04年に採用。第1ステージと第2ステージを同じクラブが制した場合、CSは行なわれなかった)のほうがシンプルで分かりやすかった。
 
 2ステージ制なのに「通年制の要素」を盛り込んだ結果、ステージ制覇の価値があやふやになった感がある。一方で、年間勝点にプライオリティを置いているのにチャンピオンシップをなぜ実施するのかという別の疑問も生まれる。年間勝点をそこまで重視するなら、同勝点1位のチームがどうして年間王者にそのままならないのか、と。
 
 興行面を考えて2ステージ制、CSを実施する流れになったのは理解できる。しかし、現行の大会方式が複雑なのは残念でならない。

 ちなみに、今季のCSは1回戦制の準決勝を年間勝点2位の川崎と同3位の鹿島が戦い、その勝者が決勝へシードされた同1位の浦和とホーム&アウェー方式で対戦する。

 昨季は年間1位の広島がそのままCSを制して年間チャンピオンになったからさほど違和感はなかった。だが今季、川崎か鹿島が仮に下剋上でCSを制した場合、浦和のサポーターは敗北を素直に受け入れられるだろうか。

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