讃岐は57分に仲間隼斗が退場となり、数的劣勢を強いられたものの、10人全員で守り切って５試合ぶりの勝利をもぎ取った。木島徹も31節から４戦連続ゴールを決めたあと、３試合無得点だっただけに、嬉しい一発となった。自身のJリーグでのシーズン記録を更新する９点を積み上げてきたが、ゴール量産の秘訣を問うと、実にシンプルな答えが返ってきた。
 
「うーん、なんだろう。一番は、純粋にサッカーを楽しめているから、ですかね。10人になった時間帯はちょっと別ですけど（苦笑）、それまでは今日も楽しめてやれた。退場者が出てキツいなかで、何とかチーム一丸となってできたし、次（の試合）につなげられると思います」
 
　もっとも、木島徹は62分に遅延行為でイエローカードをもらい、累積警告８回目で２試合（39節・札幌戦、40節・清水戦）の出場停止となる。残留争いをする状況下で、チーム得点王の欠場は大きな痛手だ。しかし、過ぎてしまった時間はもう取り戻せない。
 
「（味方の）退場もあってイライラしてしまったので、もう少し冷静にやっていれば良かったと思います。次は出られないですけど、チームが絶対に勝ってくれることを信じて、残留に向けてその次に向けて準備したいです」
 
　チームメイトに想いを託し、出場停止が明ける41節以降の２試合で挽回する覚悟だ。
 
取材・文：小田智史（サッカーダイジェスト編集部）