岩崎だけじゃない!! 京都U-18が誇る昇格内定コンビが、クラブの未来を明るく照らす

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2016年10月24日

麻田将吾──「大型」にして「左利き」の上昇株

京都U-18の最終ラインを引き締める技巧派CB、麻田。左足から繰り出す長短の正確なパスで、攻撃に変化を加える。写真:森田将義

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 守備で存在感を発揮したのがもうひとりの昇格選手、DF麻田将吾だ。186㌢の高身長と左足から繰り出す正確な展開力が売りのCB。この日は積極果敢に前線からボールを奪いに来た千葉のプレッシングに苦しみ、組み立てではらしさを見せられなかったが、高さを活かした競り合いはほぼ無敵だった。
 
 加えて、公式戦初先発となった左SB岡崎駿希(1年)の背後を巧みなカバーリングでケア。チームの運動量が落ちた後半、チームは千葉の猛攻にさらされたが、好セーブを続けたGK遠近眞明(3年)とともに要所を抑えて勝利に導いた。森岡監督は「空中戦で負けないという存在感はチームにとって大きい。昨年は一本のミスでやられてしまう印象があったけど、今年の夏からは素晴らしくアラート(油断がない、機敏なという意)」という表現で、麻田への信頼を口にする。
 
「いまのままだったら、(プロで)1試合も出られずに終わってしまうかもしれない。トップ昇格が決まって嬉しいですけど、このままじゃダメだなという危機感のほうが強い」と本人が話すように、アジリティーの低さは今後に向けた修正課題だろう。だが、「大型」にして「左利き」というふたつの条件を備えたCBは希少価値が高い。「岩崎のほうが注目されると思うけど、負けないように頑張っていきたいし、良い意味で予想を裏切る活躍をしたい」と意欲は十二分。島村とともに、プロ1年目からその動向を注視したいタレントだ。
 
 はたして岩崎を含めたこの高卒トリオは、どんな成長曲線を描いていくのか。そのポテンシャルに疑いの余地はない。期待通りに活躍すれば間違いなく、京都サンガの明るい未来に繋がるはずだ。
 
取材・文:森田将義
 
 
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