【セルジオ越後】ハリルジャパンの抱える問題が透けて見えるルヴァン杯決勝だったね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年10月15日

一番のハイライトは“ブラジル人”アデミウソンのゴール。

日本代表のハリルホジッチ監督が見守るなか、代表入りも期待される長身FWの長沢は後半の途中からピッチに立ったが、見せ場を作れないまま、アピールできなかった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 この試合には、日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れていた。ただ、彼の興味を引くような選手がいたのかは疑問だよ。
 
 強いて挙げるなら、ガンバのボランチ井手口が目立っていたぐらいかな。でも、彼はどちらかと言えば守備力に特長があるタイプだ。ハリルホジッチ監督が探している選手ではなかったように思うんだ。
 
 今の日本代表は、先日のオーストラリア戦を見ても分かるように、PKで1失点したとはいえ、守ろうと思えばそれなりに守れるんだ。問題は、攻撃の切り札になれる選手がなかなか出てこないこと。
 
 その意味では、李が多少なりともアピールできたかもしれないけど、セットプレーからの1点だけだったし、そこまでのインパクトを放っていたとは思えない。
 
 レッズの興梠にしても、ガンバの長沢にしても、ハリルホジッチを唸らせるようなパフォーマンスを示せなかった。一番のハイライトと言えば、約60メートルをドリブルで突き進んでゴールを決めた“ブラジル人”のアデミウソンの活躍だ。
 
 日本を背負って立つようなFWがいない決勝戦でもあった。ハリルホジッチ監督が次の11月シリーズに向けて新たなアタッカーを探していたとすれば、“これだ”という選手はいなかったと思うよ。
 
 クラブレベルでこういう状況なのだから、代表の攻撃面で明るい展望が描けないのは当たり前だ。それは、世代交代でも同じことが言えるよね。
 
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