ハリルホジッチ監督の采配には疑問が残った。
独力でチャンスを作れる点では、左ウイングで起用された原口にも期待したい。終盤に強引にドリブルでマーカーを剥がすなど精力的な仕掛けで何度か局面を動かしていただけに、今後攻撃のキーマンになる可能性はある。
とはいえ、清武と原口が試合を通して安定していたか言えばそうではない。だからこそ、苦しい展開になったわけで、もうひとりかふたりドリブルで剥がせる選手がいれば日本のチャンスは増えたかもしれない。
その意味で、ハリルホジッチ監督の采配には疑問が残った。1‐1に追いつかれて以降、イラクが明らかに引いて守るような展開で投入したFWが、浅野と小林だった。スペースがあってこそ生きる彼らよりも、あの局面で効果的だったのは齋藤のようなドリブラーだったのではないか。
もちろん、ドリブラータイプだけを並べれば崩せるわけではないだろう。ただ、少なくとも崩しの鍵を握るウイングにはそういう選手を置きたい。その意味で、俊敏性に欠ける本田の右ウイング起用は再考の余地ありだ。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
とはいえ、清武と原口が試合を通して安定していたか言えばそうではない。だからこそ、苦しい展開になったわけで、もうひとりかふたりドリブルで剥がせる選手がいれば日本のチャンスは増えたかもしれない。
その意味で、ハリルホジッチ監督の采配には疑問が残った。1‐1に追いつかれて以降、イラクが明らかに引いて守るような展開で投入したFWが、浅野と小林だった。スペースがあってこそ生きる彼らよりも、あの局面で効果的だったのは齋藤のようなドリブラーだったのではないか。
もちろん、ドリブラータイプだけを並べれば崩せるわけではないだろう。ただ、少なくとも崩しの鍵を握るウイングにはそういう選手を置きたい。その意味で、俊敏性に欠ける本田の右ウイング起用は再考の余地ありだ。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

9月21日発売号のサッカーダイジェストの特集は「日本はワールドカップに辿り着けるのか」。ハリルジャパンの危機説を、「本当に日本は弱くなかったのか?」など“10の論点”から検証します。ルーツ探訪では小林祐希選手が登場。