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【福岡】技術面以上に足りなかった3つの要素。「デザイン力、勝負勘、ディテール」の不足がJ2降格を招いた

カテゴリ:Jリーグ

中倉一志

2016年10月04日

キャプテンの三門は、「積み重なっていかない。良い試合をしても次の試合で戻ってしまう」と話していた。

シーズン途中で加入し、チームを牽引した三門。残り3試合で「どうすればチームのためになれるのかを考え直したい」。写真:田中研治

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 だが、チームは勢いを持続できない。第2ステージ13節・神戸戦では4-1の敗戦。試合後のミックスゾーンで、選手たちは、球際、攻守の切り替え、戦う姿勢等、サッカーの原点で負けていたと試合を振り返る。それらの言葉も、今シーズン、何度も、何度も、繰り返された言葉だった。

「中々、チームとして積み重なっていかない。良い試合をしても次の試合で戻ってしまう」と三門は話していたが、ここでも同じことが繰り返された。
 
 そして降格が決まった今、三門は次のように話す。
 
「今だからこそ、みんながサッカーを考える、良い時期なのではないかと思う。もちろん、僕を含めて、オンの部分で、もっとサッカーにこだわって、もっとサッカーを知って、本当に細かい部分を突き詰めていかないと強くなれない。それをみんなでやっていかないといけない」
 
 三門は、いつも「サッカーのことを、もっとみんなで話したい」と言う。チームスポーツとは言え、チームの力は個の力の集合体。一人ひとりが自身のプレーに責任を持つことが大前提だが、個のミスをチームとして共有することで、チームとしての解決策が生まれ、チームとして、どのような判断の下にプレーするかを徹底することで、一人ひとりのプレーがチームのプレーとしてつながるからだ。
 
 そして、残された3試合に向けて、次のように話す。
 
「どんな状況になっても、サポーターの皆さんの前でサッカーをすることに関しては変わらない。感謝の気持ち、申し訳ない気持ち、自分の中のいろんな想いをぶつけたい。サッカーは11人の戦い。チームがあってのプレー、チームがあっての選手なので、もう一度、どうすればチームのためになれるのかなということを、みんなでしっかりと考え直したい。そして、残り3試合、良いゲームをやらなくてはいけない」
 
 J1の舞台で味わわされた悔しさは、J1の舞台でしか晴らせない。そして、そのための戦いはすでに始まっている。残された3試合で何を表現できるのか。それが福岡に問われている。
 
文:中倉一志(フリーライター)
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