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ミランで再び「劇的な世代交代」? 新星ロカテッリが主将モントリーボに引導を渡す勢いだ

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2016年10月03日

昨シーズンのドンナルンマと状況が似ている。

プリマベーラ時代の同僚で、同じ日にプロ契約を結んだドンナルンマ(左)。この超逸材にロカテッリ(中央)も続くか。(C)Getty Images

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 チームを救う一撃を決めたサッスオーロ戦後、本人はTVインタビューで涙を流しながらこう語った。
 
「今日のゴールは、ずっと自分を信じてくれた両親、兄、妹に捧げたい。ゴールの後は信じられなくて、駆け出して歓声を聞いて初めて現実だと気が付いた。僕たちは素晴らしい追い上げを見せた。でも、もっともっと改善できる。モントリーボは偉大な選手さ。今日は(ヨーロッパ・カップ戦行きを争う)直接のライバルからの勝利に浸りたい」
 
 モンテッラ監督も賛辞を惜しまない
 
「ロカテッリにはお祝いの言葉を送りたい。とてもバランス感覚に優れたミッドフィルダーだ。ミランというクラブには尋常ではないプレッシャーが圧し掛かる。その中で18歳がプレーし、美しいゴールまで決めることは簡単じゃない。ドンナルンマと同じように、プレッシャーと上手く付き合う道徳的な能力があるみたいだね」
 
 モンテッラ監督が例に挙げたドンナルンマで思い出されるのは、昨シーズンの電撃的な「守護神交代劇」だ。ちょうど1年前の昨年10月、元スペイン代表でR・マドリー時代にはデシマ(CL10回目の優勝)にも貢献したディエゴ・ロペスが、怪我や不振により調子を落とす。すると当時のミハイロビッチ監督は、まだ16歳だったドンナルンマを大抜擢。そのまま正GKに定着させた。
 
 調子を落とした実績十分のベテランが、勢いに乗る若き新星にポジションを奪われたこのD・ロペス&ドンナルンマのケースは、現在のモントリーボ&ロカテッリに状況が似ている。
 
 開幕からアンカーを担うモントリーボは、サッスオーロ戦でロカテッリとの交代時にファンから大きなブーイングを浴びた通り、ここまでは及第点を下回る出来に終始している。経験や実績で大きく見劣りするロカテッリだが、モンテッラ監督がミハイロビッチ元監督と同じように思い切った大きな決断を下しても決して不思議はないだろう。
 
 ミランではここ数年、マルコ・フォッサーティ(現ヴェローナ)やアレクサンダー・メルケル(現ボーフム)、ブライアン・クリスタンテ(現パレルモ)など同じく将来を嘱望された下部組織出身のMFが、結局はトップチームに定着できぬまま他クラブに去るケースが少なくない。
 
 トップチームで長く主力に活躍した下部組織出身のMFとなると、なんと1990年代のデメトリオ・アルベルティ―ニまで遡るのだ。
 
 ロカテッリはその悪しき流れに歯止めをかけ、ロッソネーロの中盤に君臨できるのか。大きな注目に値する。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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