「短期間でもうまく雰囲気作りやモチベートが出来る」(西野技術委員長)
またチームメイトは仲間ではあるが、個で見ればしのぎを削り合っている者同士、チームは戦う者が集まる集団だ。このバランスを取ることが非常に難しく、それを上手くオーガナイズしていることも、森山監督の指揮官としての大きな能力のひとつと言える。
今回のU-16日本代表の遠征に団長という立場で関わっている日本サッカー協会の西野朗技術委員長は、森山監督のマネジメントの巧さを次のように語ってくれた。
「彼は基本的に厳格ですよ。でもどこかに緊張感を解くというか、遊び心ではないけど、選手一人ひとりがプレッシャーから離れる場所を作って、うまく話などで持っていくやり方をする。それは素晴らしい。1年半の積み重ねもあるし、短期間でもそういう雰囲気作り、モチベートが出来る。それは育成のなかで一番大事なこと。当然いい選手は居ますが、それをステップアップして次のステージに上げるための厳しさもあるし、サッカーの本質、楽しさ、素晴らしさを上手く伝えているなと思います」
かくして、『育成のスペシャリスト』に導かれたチームは世界への切符を手にした。稀代のモチベーターは、その先に見据えるアジアチャンピオンの座、そして来年のU-17ワールドカップに向けて、さらに選手の心に火を点ける。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
今回のU-16日本代表の遠征に団長という立場で関わっている日本サッカー協会の西野朗技術委員長は、森山監督のマネジメントの巧さを次のように語ってくれた。
「彼は基本的に厳格ですよ。でもどこかに緊張感を解くというか、遊び心ではないけど、選手一人ひとりがプレッシャーから離れる場所を作って、うまく話などで持っていくやり方をする。それは素晴らしい。1年半の積み重ねもあるし、短期間でもそういう雰囲気作り、モチベートが出来る。それは育成のなかで一番大事なこと。当然いい選手は居ますが、それをステップアップして次のステージに上げるための厳しさもあるし、サッカーの本質、楽しさ、素晴らしさを上手く伝えているなと思います」
かくして、『育成のスペシャリスト』に導かれたチームは世界への切符を手にした。稀代のモチベーターは、その先に見据えるアジアチャンピオンの座、そして来年のU-17ワールドカップに向けて、さらに選手の心に火を点ける。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)