愛と情熱と厳しさに溢れたチーム。U-16を率いる森山監督の“激アツ”マネジメント術

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2016年09月27日

「短期間でもうまく雰囲気作りやモチベートが出来る」(西野技術委員長)

森山監督の下、何より「闘争心」を持って戦うことを要求される。トレーニングから選手たちのモチベーションは高い。(C) JFA

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 またチームメイトは仲間ではあるが、個で見ればしのぎを削り合っている者同士、チームは戦う者が集まる集団だ。このバランスを取ることが非常に難しく、それを上手くオーガナイズしていることも、森山監督の指揮官としての大きな能力のひとつと言える。
 
 今回のU-16日本代表の遠征に団長という立場で関わっている日本サッカー協会の西野朗技術委員長は、森山監督のマネジメントの巧さを次のように語ってくれた。
 
「彼は基本的に厳格ですよ。でもどこかに緊張感を解くというか、遊び心ではないけど、選手一人ひとりがプレッシャーから離れる場所を作って、うまく話などで持っていくやり方をする。それは素晴らしい。1年半の積み重ねもあるし、短期間でもそういう雰囲気作り、モチベートが出来る。それは育成のなかで一番大事なこと。当然いい選手は居ますが、それをステップアップして次のステージに上げるための厳しさもあるし、サッカーの本質、楽しさ、素晴らしさを上手く伝えているなと思います」
 
 かくして、『育成のスペシャリスト』に導かれたチームは世界への切符を手にした。稀代のモチベーターは、その先に見据えるアジアチャンピオンの座、そして来年のU-17ワールドカップに向けて、さらに選手の心に火を点ける。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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