大きな不安がディフェンスの安定感だ。
しかし、無視できないのが守備面の粗だ。ともに攻撃志向のチームだが、無敗優勝時のアーセナルはリーグ戦のうち15試合がクリーンシート(無失点)という堅守を誇っていた。
対する今シーズンのマンチェスター・Cのプレミアにおける無失点は、5節のボーンマス戦(4-0)のみ。元イングランド代表DFのテリー・ブッチャーが「裏を狙われやすい」と指摘する最終ラインは、主将でもあるヴァンサン・コンパニが怪我で出遅れたこともあり(すでに戦列復帰)、空中戦の弱さも目立っている。
件のスウォンジー戦も、相手が弱点を突くためと割り切ってロングボールを増やしていれば、もっとピンチを迎えていただろう。
試合後のグアルディオラは「ラストパスのクオリティーが足りなかった」と攻撃面に触れたが、内心では守備の問題を意識していないはずがない。空陸両用のCBとして、夏にも獲得に動いたレオナルド・ボヌッチに冬の市場で再アタックするという報道もある。もっとも、ユベントスが手放す可能性はほとんどないが……。
プレミアでは次節からトッテナム、エバートン、サウサンプトンと続くが、攻撃志向の上位候補よりも厄介な相手は、その次に控える格下。臆さずダイレクトに攻めるウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンとの10月29日のアウェーゲームが、リーグ戦無敗の「インビンシブル0」への次なる大きな関門となりそうだ。
文:山中忍
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
対する今シーズンのマンチェスター・Cのプレミアにおける無失点は、5節のボーンマス戦(4-0)のみ。元イングランド代表DFのテリー・ブッチャーが「裏を狙われやすい」と指摘する最終ラインは、主将でもあるヴァンサン・コンパニが怪我で出遅れたこともあり(すでに戦列復帰)、空中戦の弱さも目立っている。
件のスウォンジー戦も、相手が弱点を突くためと割り切ってロングボールを増やしていれば、もっとピンチを迎えていただろう。
試合後のグアルディオラは「ラストパスのクオリティーが足りなかった」と攻撃面に触れたが、内心では守備の問題を意識していないはずがない。空陸両用のCBとして、夏にも獲得に動いたレオナルド・ボヌッチに冬の市場で再アタックするという報道もある。もっとも、ユベントスが手放す可能性はほとんどないが……。
プレミアでは次節からトッテナム、エバートン、サウサンプトンと続くが、攻撃志向の上位候補よりも厄介な相手は、その次に控える格下。臆さずダイレクトに攻めるウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンとの10月29日のアウェーゲームが、リーグ戦無敗の「インビンシブル0」への次なる大きな関門となりそうだ。
文:山中忍
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。