開幕当初は本人も明るい展望を抱いていたはずだが…。
今夏にガンバ大阪からアウクスブルクに完全移籍し、自身にとって二度目のドイツ挑戦をスタートさせたのだが、宇佐美貴史だ。
しかし、ここまでの公式戦5試合(ブンデスリーガが1試合、DFBカップが1試合)で、ディルク・シュスター監督から声が掛かったのはわずか1回。その唯一のプレー機会であるヴォルフスブルク戦(ブンデス開幕戦)は、終盤の81分からピッチに入ったが、ロングボールが行きかう展開で持ち味を十二分に発揮できぬまま、試合終了の笛を聞くこととなってしまった。
「試合に出られたというところはポジティブに捉えて、自分のチーム内での序列というものを上げていかなければならない」
試合後にはそう語っていた宇佐美。この段階では「少しずつ出場機会が増え、チーム内における存在感を徐々に高めていけるのではないか」という展望を抱いていたのだろう。サポーターからもペナルティーエリア付近で違いを生み出す選手として期待されていた。
さらにシュスター監督も、宇佐美が加入した当時は、「アシストだけではなく、ゴールを決めるクオリティーを持っている。DFBカップのラーベンスブルク戦(8月19日)でトップコンディションになるように、十分な時間を与えるつもりだ」と話していた。しかし、そのラーベンスブルク戦も結局、出場機会は訪れなかった。
そもそも、シュスター監督は宇佐美のようなドリブラータイプをどのように起用するつもりなのか、まだ見えてこない。
出場機会に恵まれていないのは宇佐美だけではない。今夏の移籍市場閉鎖ギリギリにホッフェンハイムから獲得したジョナタン・シュミッドも、同じくベンチウォーマーに甘んじている。シュミッドは宇佐美と同じくサイドを主戦場とするスピードが武器のアタッカーだ。
しかし、シュスター監督がいま志向するスタイルの中で、宇佐美やシュミッドが必要なのか懐疑的にならざるをえないというのが、現時点での見解となる。
現在のアウクスブルクで攻撃時にポイントとなっているのが、CBやボランチから対角線上に位置する選手へのロングボールだ。開幕から左サイドアタッカーで先発起用されたブラジル人のカイウビは、そのターゲットとして機能。さらに独力でシュートまで持ち込める打開力を兼ね備える。
そのカイウビが負傷離脱した時は代役候補として宇佐美の名前がドイツ・メディアで上がっていたものの、実際に3節と4節でピッチに立ったのはやはり強靭でヘディングに強いチ・ドンウォンだった。
宇佐美には一向に声が掛からなかった。
しかし、ここまでの公式戦5試合(ブンデスリーガが1試合、DFBカップが1試合)で、ディルク・シュスター監督から声が掛かったのはわずか1回。その唯一のプレー機会であるヴォルフスブルク戦(ブンデス開幕戦)は、終盤の81分からピッチに入ったが、ロングボールが行きかう展開で持ち味を十二分に発揮できぬまま、試合終了の笛を聞くこととなってしまった。
「試合に出られたというところはポジティブに捉えて、自分のチーム内での序列というものを上げていかなければならない」
試合後にはそう語っていた宇佐美。この段階では「少しずつ出場機会が増え、チーム内における存在感を徐々に高めていけるのではないか」という展望を抱いていたのだろう。サポーターからもペナルティーエリア付近で違いを生み出す選手として期待されていた。
さらにシュスター監督も、宇佐美が加入した当時は、「アシストだけではなく、ゴールを決めるクオリティーを持っている。DFBカップのラーベンスブルク戦(8月19日)でトップコンディションになるように、十分な時間を与えるつもりだ」と話していた。しかし、そのラーベンスブルク戦も結局、出場機会は訪れなかった。
そもそも、シュスター監督は宇佐美のようなドリブラータイプをどのように起用するつもりなのか、まだ見えてこない。
出場機会に恵まれていないのは宇佐美だけではない。今夏の移籍市場閉鎖ギリギリにホッフェンハイムから獲得したジョナタン・シュミッドも、同じくベンチウォーマーに甘んじている。シュミッドは宇佐美と同じくサイドを主戦場とするスピードが武器のアタッカーだ。
しかし、シュスター監督がいま志向するスタイルの中で、宇佐美やシュミッドが必要なのか懐疑的にならざるをえないというのが、現時点での見解となる。
現在のアウクスブルクで攻撃時にポイントとなっているのが、CBやボランチから対角線上に位置する選手へのロングボールだ。開幕から左サイドアタッカーで先発起用されたブラジル人のカイウビは、そのターゲットとして機能。さらに独力でシュートまで持ち込める打開力を兼ね備える。
そのカイウビが負傷離脱した時は代役候補として宇佐美の名前がドイツ・メディアで上がっていたものの、実際に3節と4節でピッチに立ったのはやはり強靭でヘディングに強いチ・ドンウォンだった。
宇佐美には一向に声が掛からなかった。