• トップ
  • ニュース一覧
  • 【識者の視点】金崎を無期限追放としたハリル監督の判断は妥当?--vol.1「過剰な反応をしても誰も得をしない」

【識者の視点】金崎を無期限追放としたハリル監督の判断は妥当?--vol.1「過剰な反応をしても誰も得をしない」

カテゴリ:日本代表

後藤健生

2016年09月22日

ハリルホジッチ監督は必要以上にメディアに対して身構えているように見える。

日本代表のメンバー発表の際には、プロジェクターを使って個々に対しての言及も行なう。いまやお馴染みのスタイルだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 ハリルホジッチはいつでも説明過剰だ。
 
 メンバー発表の記者会見では映像を使ったり、個々の選手についてコメントしてみたりするし、東アジアカップの時にはスケジュールについての不満を述べ立て、最近は「最終予選で日本は本命ではない」という趣旨の発言を繰り返している。
 
 目立ちたがり屋なのか、あるいは批判を浴びないように予防線を張っているのか……。個人的には物静かな人物のように思えるのだが、公式の場に出ると言葉が過剰になる。
 
 彼は旧ユーゴスラビア(ボスニア・ ヘルツェゴビナ)出身でフランスに拠点を置いて活躍し、指導者としてはフランス以外にアフリカやトルコ、中東でも指揮を執った。難しそうな国ばかりだ。おそらく多くの批判を浴びたことだろうし、なかには根も葉もない誹謗中傷もあったろう。
 
 そんな経験から、彼はメディアに対して必要以上に身構えて、自己防衛のためにエネルギーを割いているように僕には思えるのだ。
 
 あの発言では、誰も得をしない。 ハリルホジッチ監督自身、金崎を招集しにくくなってしまうし、一定の基準を示してしまったので、主力選手に同様な問題が生じた場合にも招 集を断念せざるをえなくなってしまう。つまり、自らの手を縛ってしまう危険性もあるのだ。
 
 日本のメディアは外国人指導者に対して優しいのだから、そもそも自己防衛などする必要はないのだ。その辺りをアドバイスしてあげられる人がそばにいるといいのだが。
 
 それにしても、メディアや関係者がハリルホジッチ発言に振り回されてしまったのは情けない。ハリルホジッチは日本代表というひとつのチームを強化するために日本サッカー 協会が雇った指導者であり、それ以上でも、それ以下でもないのに……。
 
文:後藤健生(サッカージャーナリスト)
【関連記事】
【日本代表】金崎の懲罰落選について、キャプテン長谷部の反応は?
リーグ戦で監督に“キレた”金崎を招集外に。ハリル「あのような態度を取っては、A代表には入れない」
【セルジオ越後】いまのハリルジャパンは、まるでグランパスのようだね
埋もれがちな「早生まれ」の逸材。発掘合宿で見出されたU-16日本の大型スプリンターFW
【日本代表】“崖っぷち”に追い詰められた香川。「10番」に審判はいつ下るのか

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2026年1月1日号
    12月18日(木)発売
    [特集]
    2026北中米ワールドカップ
    選手名鑑&出場国ガイド
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ