次々と出てくる議員の不正事件。「選んだ自分たちも悪い」という県民に僕は何ができるのか。
富山には今、3つのプロスポーツが存在する。J3のカターレ富山、バスケットはBリーグの富山グラウジーズ、野球は富山GRNサンダーバーズがある。バスケットは昨シーズン、プレーオフ決勝で破れはしたものの2位であった。
しかし、3チームのプロ組織がありながら、街にはそんな雰囲気は薄い。もちろん富山の人は知っているのであろうが……。
そして昨年、東京から北陸新幹線が開通。富山は、東京から2時間余りでアクセスできる場所になった。そんな富山のグルメと言えば、富山湾鮨を筆頭にお酒、多国籍レストランからジャンクフードまで様々にあり、どの店もクオリティは十分だ。
僕も大好きな店がいくつかできた。しかし、やはり周りには十分に伝わっていない。東京から素通りされ金沢に行く人が多いようだ。
金沢は詳しくないが、加賀100万石の時代には、日本で一番大きな街であったらしく、全てに石川県、金沢には差をつけられていると聞いた。富山のひとたちが全国一と胸を張る富山の氷見の寒鰤も、今でこそ全国的な有名ブランドだが先に有名になったのは石川県の能登鰤だとか。PRの面でも差をつけられている……。
しかし僕は、金沢には何となく差をつけられているように見えても、そんな富山が好きでもある。文化レベルはもちろんPRの仕方にも長けている金沢が隣だからこそ、もっと富山が良さを周りに知らせることへの工夫や情熱、本氣度を出していけないのかと思う。
格闘技で言えば青コーナー、挑戦者の姿勢を示せるはずだ。
残念なことに、最近では富山市会議員が9人も辞職した。これはローカル局だけではなく、全国でも大きな話題になり富山のイメージを損なっているのであろう。もちろん悪いことだ。
この時、富山市民の人々は街頭インタビューでこう言っていた。
「選んだ自分たちも悪い」と。
少し前に、東京都でも同じような嫌疑で都知事が辞職したが、その時に「自分たちも悪い」と言った人をテレビで見たことはなかった。富山県民のこういう部分を「お人好し、もっと厳しく批判しなければ」と言う人もいるのだが、富山人のこうした心は、必ず富山をもっと良くすると思える部分でもある。
そんな富山に僕が出来ることはなんであろう? 何も変えられないかもしれない。しかしプロスポーツに関わるひとりとして、なんとかしなければと思う。
人に感動や勇気を与えるエンターテイメントとして富山のシンボルとなり、富山人から尊重される存在にならなくてはいけないと強く感じる。
カターレ富山というクラブが、チームが成長してしっかりとしたプロフェッショナルにならなければならない。プロサッカーが発展し、富山にサッカー文化が認められ、人がもっと自信を持っていくべきだとも思う。
そして僕は、富山のサッカーの発展に少しでも力を発揮していきたい。
2016年9月21日
三浦泰年
しかし、3チームのプロ組織がありながら、街にはそんな雰囲気は薄い。もちろん富山の人は知っているのであろうが……。
そして昨年、東京から北陸新幹線が開通。富山は、東京から2時間余りでアクセスできる場所になった。そんな富山のグルメと言えば、富山湾鮨を筆頭にお酒、多国籍レストランからジャンクフードまで様々にあり、どの店もクオリティは十分だ。
僕も大好きな店がいくつかできた。しかし、やはり周りには十分に伝わっていない。東京から素通りされ金沢に行く人が多いようだ。
金沢は詳しくないが、加賀100万石の時代には、日本で一番大きな街であったらしく、全てに石川県、金沢には差をつけられていると聞いた。富山のひとたちが全国一と胸を張る富山の氷見の寒鰤も、今でこそ全国的な有名ブランドだが先に有名になったのは石川県の能登鰤だとか。PRの面でも差をつけられている……。
しかし僕は、金沢には何となく差をつけられているように見えても、そんな富山が好きでもある。文化レベルはもちろんPRの仕方にも長けている金沢が隣だからこそ、もっと富山が良さを周りに知らせることへの工夫や情熱、本氣度を出していけないのかと思う。
格闘技で言えば青コーナー、挑戦者の姿勢を示せるはずだ。
残念なことに、最近では富山市会議員が9人も辞職した。これはローカル局だけではなく、全国でも大きな話題になり富山のイメージを損なっているのであろう。もちろん悪いことだ。
この時、富山市民の人々は街頭インタビューでこう言っていた。
「選んだ自分たちも悪い」と。
少し前に、東京都でも同じような嫌疑で都知事が辞職したが、その時に「自分たちも悪い」と言った人をテレビで見たことはなかった。富山県民のこういう部分を「お人好し、もっと厳しく批判しなければ」と言う人もいるのだが、富山人のこうした心は、必ず富山をもっと良くすると思える部分でもある。
そんな富山に僕が出来ることはなんであろう? 何も変えられないかもしれない。しかしプロスポーツに関わるひとりとして、なんとかしなければと思う。
人に感動や勇気を与えるエンターテイメントとして富山のシンボルとなり、富山人から尊重される存在にならなくてはいけないと強く感じる。
カターレ富山というクラブが、チームが成長してしっかりとしたプロフェッショナルにならなければならない。プロサッカーが発展し、富山にサッカー文化が認められ、人がもっと自信を持っていくべきだとも思う。
そして僕は、富山のサッカーの発展に少しでも力を発揮していきたい。
2016年9月21日
三浦泰年