成長スピードが尋常ではない。
U-23の存在はもちろん、U-18の選手たちにも大きな刺激を与えている。
「もう(U-18のメンバーは)入れ代わり立ち代わりなんで、全員で試合に備えるなんてほとんどできてない。直前にバッと集まってやる感じです。でもU-23に行けてない選手はそこでものすごく頑張るし、行っている僕らにしてみても、下手はできないし、さらに伸ばそうって気持ちがある。いい競争がチームの成長を促しているんです」(岡崎)
夏の日本クラブユース選手権では、その本領が発揮された。
波多野、岡崎、鈴木喜のセンタートリオが揃い踏みしたチームは守備面での不安を感じさせず、FW半谷陽介、MF内田宅哉、MF生地慶充ら自慢のアタッカー陣が存分に働き、FW久保建英やMF平川怜、MF小林真鷹、DF岡庭愁人といった下級生も長足の進歩を見せた。決勝で清水ユースを2-0で下し、8年ぶり3度目の優勝を勝ち取ったのだ。
鈴木喜は「今年のチームは技術が高くて実力はあるんですが、勝ち切れない脆さがあった。それが試合を重ねるごとに勝負強さを身につけていったんです。意識の変化ですね」と分析する。
一方、波多野の見立ては少し違う。「U-23を経験した選手が多いのは強みですし、あとは仲の良さ。オフの時もいい雰囲気があるんで、それが結果にも反映されているんだと思います」と見ている。
来春のトップ昇格が待ち遠しい3人衆だが、まだU-23とU-18の二足の草鞋生活は、3か月近く続く。それぞれの問題意識と意気込みはいかなるものか。最後に訊いてみた。
鈴木喜「守備の部分だったり運動量やポジショニングだったり、細かいところをもっと詰めていきたいです。昇格できて率直に嬉しかった。大学に進学する仲間にも負けないように1年目からしっかり努力を怠らずにやりたい。J1で活躍できるように、U-18ではちゃんと違いを見せれるようにしないと」
波多野「上に上がっただけでは意味がない。僕はこれからもトップで練習していきますが、プロの3選手(榎本達也、秋元陽太、圍謙太朗)の近くでプレーできるんで、吸収できるところは吸収していきたいです。自分の短所を改善して、来年になったらすぐにJ1でもプレーできるくらいのレベルに近づけたい。強い意気込みを持って頑張ります」
岡崎「気付けば今年はずっとU-23で活動しています。だから昇格が決まったいま、2年目ぐらいの感覚になると思うので、しっかり気を引き締めて取り組みたい。身体がまだぜんぜんできてないんで、まずはそこから自分を作っていきたいですね。同じポジションには森重(真人)選手に丸山選手と、日本のトップレベルがふたりもいる。常日頃から多くを学びたいです」
来月にU-19アジア選手権を戦うU-19日本代表には、岡崎と鈴木喜は招集されたことがない。招集歴がある波多野も、今回のフランス・UAE遠征のメンバーからは漏れた。
とはいえ、彼ら3人のポテンシャルとこの5か月で積み上げた経験値、成長スピードは尋常ではない。今後は東京五輪を戦うこのグループに、ぐいぐい食いんでくるはずだ。
明確なビジョンを持ち、その力量に太鼓判を押せる実力派トリオ。次のJ3でのゲームは、9月19日のブラウブリッツ秋田戦(13時キックオフ、味スタ)だ。
はたしてこの試合に足を運ぶべきか、同じ日に開催される高校選手権予選か、それともプレミアか、プリンスか。とても迷っている。いよいよ秋の到来とともに、高校生たちの戦いも佳境だ。
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
追記:10月3日発売の高校サッカーダイジェストでは、「選手権予選展望」と「Jユースカップ名鑑」の2大特集をお届けします。こうご期待!!
「もう(U-18のメンバーは)入れ代わり立ち代わりなんで、全員で試合に備えるなんてほとんどできてない。直前にバッと集まってやる感じです。でもU-23に行けてない選手はそこでものすごく頑張るし、行っている僕らにしてみても、下手はできないし、さらに伸ばそうって気持ちがある。いい競争がチームの成長を促しているんです」(岡崎)
夏の日本クラブユース選手権では、その本領が発揮された。
波多野、岡崎、鈴木喜のセンタートリオが揃い踏みしたチームは守備面での不安を感じさせず、FW半谷陽介、MF内田宅哉、MF生地慶充ら自慢のアタッカー陣が存分に働き、FW久保建英やMF平川怜、MF小林真鷹、DF岡庭愁人といった下級生も長足の進歩を見せた。決勝で清水ユースを2-0で下し、8年ぶり3度目の優勝を勝ち取ったのだ。
鈴木喜は「今年のチームは技術が高くて実力はあるんですが、勝ち切れない脆さがあった。それが試合を重ねるごとに勝負強さを身につけていったんです。意識の変化ですね」と分析する。
一方、波多野の見立ては少し違う。「U-23を経験した選手が多いのは強みですし、あとは仲の良さ。オフの時もいい雰囲気があるんで、それが結果にも反映されているんだと思います」と見ている。
来春のトップ昇格が待ち遠しい3人衆だが、まだU-23とU-18の二足の草鞋生活は、3か月近く続く。それぞれの問題意識と意気込みはいかなるものか。最後に訊いてみた。
鈴木喜「守備の部分だったり運動量やポジショニングだったり、細かいところをもっと詰めていきたいです。昇格できて率直に嬉しかった。大学に進学する仲間にも負けないように1年目からしっかり努力を怠らずにやりたい。J1で活躍できるように、U-18ではちゃんと違いを見せれるようにしないと」
波多野「上に上がっただけでは意味がない。僕はこれからもトップで練習していきますが、プロの3選手(榎本達也、秋元陽太、圍謙太朗)の近くでプレーできるんで、吸収できるところは吸収していきたいです。自分の短所を改善して、来年になったらすぐにJ1でもプレーできるくらいのレベルに近づけたい。強い意気込みを持って頑張ります」
岡崎「気付けば今年はずっとU-23で活動しています。だから昇格が決まったいま、2年目ぐらいの感覚になると思うので、しっかり気を引き締めて取り組みたい。身体がまだぜんぜんできてないんで、まずはそこから自分を作っていきたいですね。同じポジションには森重(真人)選手に丸山選手と、日本のトップレベルがふたりもいる。常日頃から多くを学びたいです」
来月にU-19アジア選手権を戦うU-19日本代表には、岡崎と鈴木喜は招集されたことがない。招集歴がある波多野も、今回のフランス・UAE遠征のメンバーからは漏れた。
とはいえ、彼ら3人のポテンシャルとこの5か月で積み上げた経験値、成長スピードは尋常ではない。今後は東京五輪を戦うこのグループに、ぐいぐい食いんでくるはずだ。
明確なビジョンを持ち、その力量に太鼓判を押せる実力派トリオ。次のJ3でのゲームは、9月19日のブラウブリッツ秋田戦(13時キックオフ、味スタ)だ。
はたしてこの試合に足を運ぶべきか、同じ日に開催される高校選手権予選か、それともプレミアか、プリンスか。とても迷っている。いよいよ秋の到来とともに、高校生たちの戦いも佳境だ。
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
追記:10月3日発売の高校サッカーダイジェストでは、「選手権予選展望」と「Jユースカップ名鑑」の2大特集をお届けします。こうご期待!!