なでしこジャパンは再び世界の舞台に立てるのか。高倉監督と鮫島が語った方向性

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2016年09月08日

「今まで以上にポゼッションの質や、ゴール前での攻防の強さを身に付けていかないと、リオ五輪予選のように負けてしまう」(鮫島)

リオ五輪予選では悔しい想いを味わった鮫島。アジア予選をよく知るSBは、「ミラーゲームのような感覚」と難しさを表現した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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「オーストラリアはうまく世代交代ができていて、若い選手がかなり勢いづいてきているので、より怖い存在になっている。ほかの国との対戦は、ミラーゲームをしているような感覚。自分たちのトレーニングで紅白戦をやっていてもかなり難しいですけど、日本と同様に、中国や韓国、北朝鮮は欧米選手にはないポゼッションの繊細さがある」とアジア特有の難しさを語るのは、鮫島だ。
 
「今まで以上にポゼッションの質や、ゴール前での攻防の強さを身に付けていかないと、リオ五輪予選のように負けてしまう。もともといつもギリギリの戦いですけど、さらに精度を上げていきたい」
 
 アジアでの戦いを何度もくぐり抜けてきた、歴戦のSBがそう語るように、フィジカルを利した攻撃を仕掛けてくる、アジアのなかでは異質な存在のオーストラリア、そしてミラーゲームを仕掛けてくる中国や北朝鮮などを相手に対抗するには、さらに、スタイルに磨きをかける必要がある。
 
 他国を出し抜くほどの熟練されたスタイル――。方向性は見えている。再び世界の舞台に戻ることができるのか。新たな航海は始まったばかりだが、海図を手にしたなでしこジャパンに、迷いはない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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