鍵はいかにサイドで剥がせるか。タイ攻略に自信ありの宇佐美が世論の逆風はね退ける!

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年09月05日

「チームに数字をつけられるようなプレーをしていきたい」

UAE戦ではカットインからの惜しいシュートも放った。サイドから崩すイメージは持っている。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 タイについて格下という認識はない。
「タイに関しては弱いという印象はまったく持っていない。ACLでも戦い、タイの選手たちの技量というのはもう経験済みだから。もちろん、未知数ではある。不気味な相手だとは思います。
 
 カウンターの鋭さがありますし、前の10番にボールが収まり、そこから、2列目の選手たちが飛び出してくるサッカー。体格的には、長身選手がいるとか、選手全員がフィジカル的に優れているというわけではないけれど、それ以外のところで勝負してくるチームですね」
 
 タイ代表のシャリル・シャピュイは2009年にスイス代表として、U-17ワールドカップで日本と対戦した経験があり、そのピッチに立った宇佐美との再戦を楽しみにしているという。「そういう選手に自分の成長を結果として見せられるのではないか」と問われた宇佐美は次のように即答した。
 
「そういうのはないです。チームに対して、自分に対してとか、応援してくれる人にはありますけど、対戦相手には成長した姿を見せるという欲はまったくないです」
 
 どんなカテゴリーであっても、大きな大会や長い予選ではラッキーボーイの存在が不可欠だ。
「まあラッキーでもなんでもいいですし、チームに数字をつけられるようなプレーはしていきたい。1試合目に負ければ、いろんなところでの風当たりが強くなる。ただ、そんなことを、僕自身は気にしていないし、ここから、乗り越えられる、そういうものをはねのけてやっていけるくらいの、チームじゃないといけないですし、僕自身もそういう選手じゃないといけないと思います。だからこそ、まあ、むしろチャンスというような感覚でやらないと、チームとしての成功もないですから」
 
 ロシアワールドカップへの扉をこじ開ける仕事ができれば、それこそ宇佐美自身の成長をチームメイトや指揮官、ファン・サポーターなど、自分を取り巻く人々、なにより自分自身に示すことになる。今現在は代表でも所属クラブでも確固たるスタメンの顔とは言えないが、ここから成り上がっていくための“欲”を、彼は秘めているのだ。
 
 
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