【ミラン番記者】本田の残留はほぼ確定、そして今季限りの在籍であることも…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年08月30日

ライバル、スソの活躍もあって、逆風は強くなるばかりである。

代表戦のために帰国中の本田は、ミランでの評価や序列について「低い」と語り、これまで以上に厳しい状況に置かれていることを認めている。 写真:徳原隆元

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 本田はこのまま、ミランに残ることとなる。心の内が手に取るように分かる憂鬱な顔をしながら、いつ報われるとも分からない努力をしながら、そして監督の皮肉にも耐えながら……。
 
 先日、本田を「ニンジャ」と呼んだモンテッラは元来、冗談好きではあるが、彼がしばしばジョークの対象とするのは、あまりお気に入りではない選手たちに対してだ。それを考えると、この先に待ち構えているシーズンは、本田にとって決して一筋縄ではいかないものだろう。
 
 ガッリアーニは今、夏の移籍市場の総まとめをしようとしているところだ。ここまでのところ、ミランのこの夏の補強は、サポーターの期待にも、モンテッラの期待にも沿えていない。
 
「今のところ、新しくやって来る予定の選手はいない」
 
 ナポリ戦の前、ガッリアーニはこう明らかにした。
 
「誰かが出て行かない限りは、誰も入っては来ない」――。つまり、チームとしては本田を放出するつもりはないということだ。
 
 出ていく可能性があるとしたら、メッザーラのホセ・マウリかCBのベルガラだろう。彼らは、本田以上に監督から顧みられていない。
 
 現在、ミランのトップチームに所属する選手は29人。欧州カップ戦にも出場しないチームにしては多い、いや多過ぎる。
 
 本田にとって、ほんの少しでも良いニュースがあるとしたら、それはソサの起用法だ。ソサはオフェンシブなMFで、本田にとってはライバルがまた増える可能性もあったが、今のところモンテッラは彼をDFラインの前に置き、モントリーボと交代で使っていこうと考えている。
 
 とはいえ、スソが右サイドのレギュラーであり、本田の最大のライバルであることは変わらない。おまけにナポリ戦で彼は、かなりの活躍も見せた。
 
 この試合、スソは闘志溢れるプレーを見せ、チームを動かし、1対1にも競り勝ち、ゴールさえ決めてみせた。見事な左足のゴールは、2点ビハインドのミランを、同点に導いた。
 
 これは本田にとって、まさに逆風が吹いていることを意味する。もちろん、サッカーの世界では、一瞬先はどうなるか分からないが……。
 
 とにかく、9月1日になれば、今よりも状況ははっきりしてくる。このままいけば、今シーズンが本田にとって、ミランでの最後のシーズンとなるだろう。彼の契約はシーズン終了後に切れ、自由移籍が可能となる。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
翻訳:利根川 晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO/1972年2月20日生まれ、トリノ出身。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間、ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。

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