“俺、できるぞ”という考えがよぎり...
プレー面では日本のレベルの高さに驚いた。FW浅田大翔やFW吉田湊海らが放つシュートは凄まじく、簡単ではなかったという。
「吉田とか浅田とか、全員のシュートをなかなか止められなくて」
スペインとの試合(2−2)で“日本代表デビュー”を飾ったが、強豪国のレベルにも圧倒された。
「前半に2つほど良いセーブがあって“俺、できるぞ”という考えがよぎって、後半が始まって自分のせいで2失点してしまったので...」
悔しさを味わった一方で、代表選手として戦う喜びや日本のレベルを知るきっかけにもなった。
「今までにない緊張もあったけど、日本代表は凄いという感情が湧いたし、この力を世界で見せたいという想いが強くなった」
初めての遠征はポジティブなイメージを持って終えた。そうプラスに捉えられる思考は、父の教えがあったからでもある。
「できるだけネガティブな話はしないで、ポジティブな姿勢でコミュニケーションを取るように教わった」
決して他責にせず、自分にベクトルを向けながらチームのために全力を尽くす。その姿勢は育った環境が大きい。
「吉田とか浅田とか、全員のシュートをなかなか止められなくて」
スペインとの試合(2−2)で“日本代表デビュー”を飾ったが、強豪国のレベルにも圧倒された。
「前半に2つほど良いセーブがあって“俺、できるぞ”という考えがよぎって、後半が始まって自分のせいで2失点してしまったので...」
悔しさを味わった一方で、代表選手として戦う喜びや日本のレベルを知るきっかけにもなった。
「今までにない緊張もあったけど、日本代表は凄いという感情が湧いたし、この力を世界で見せたいという想いが強くなった」
初めての遠征はポジティブなイメージを持って終えた。そうプラスに捉えられる思考は、父の教えがあったからでもある。
「できるだけネガティブな話はしないで、ポジティブな姿勢でコミュニケーションを取るように教わった」
決して他責にせず、自分にベクトルを向けながらチームのために全力を尽くす。その姿勢は育った環境が大きい。
そして25年2月のパラグアイ遠征を経て、迎えた同年4月。村松の姿はサウジアラビアにあった。U-17ワールドカップのアジア最終予選を兼ねるアジアカップのメンバーに選出。背番号も守護神の象徴である1番となった。
さらに、チームのために戦うスタンスを感じ取った廣山望監督から、村松は副キャプテンに指名される。代表デビューからわずか4か月でチームを束ねる立場になるなど、予期できるわけがない。当時の心境を振り返り、村松はこう話す。
「スペイン遠征で自信を得られたけど、そんなに信頼してもらっているというのは知らなくて。海外組という経験値もあったかもしれないけど、本当にびっくりしました」
責任は重大。アジアカップで主将を託された浅田とともにチームを引っ張る存在となり、モチベーションを高めて大会に向けて準備していた。
しかし――。大会2日前にまさかの出来事が起こる。練習中にキックをした際に足を痛めたのだ。幸いにも重傷ではなく、離脱を免れたが、初戦からピッチに立つことは難しくなった。UAE戦(4-0)、ベトナムとの第2戦(1-1)は先発から外れる。
「どんな形であれ、チームに迷惑をかけたくない。サッカー選手として本当に難しい感情を抱いたのを覚えています」
村松は悔しさを味わうと同時に、焦りを覚えた。(後編に続く)
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「スペイン遠征で自信を得られたけど、そんなに信頼してもらっているというのは知らなくて。海外組という経験値もあったかもしれないけど、本当にびっくりしました」
責任は重大。アジアカップで主将を託された浅田とともにチームを引っ張る存在となり、モチベーションを高めて大会に向けて準備していた。
しかし――。大会2日前にまさかの出来事が起こる。練習中にキックをした際に足を痛めたのだ。幸いにも重傷ではなく、離脱を免れたが、初戦からピッチに立つことは難しくなった。UAE戦(4-0)、ベトナムとの第2戦(1-1)は先発から外れる。
「どんな形であれ、チームに迷惑をかけたくない。サッカー選手として本当に難しい感情を抱いたのを覚えています」
村松は悔しさを味わうと同時に、焦りを覚えた。(後編に続く)
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