「俺の仕事はチームメイトのカバー」
[U-17W杯]日本 1(5PK4)1 北朝鮮/11月18日/Aspire Zone-Pitch4
すべてのプレーに魂が宿っていた。
11月18日に行なわれたU-17ワールドカップのラウンド16。日本は北朝鮮のタフな守りと鋭いショートカウンターに苦戦し、前半早々に奪ったリードをどこまで守り切れるかという状況に陥っていた。
開始6分にFWマギージェラニー蓮(琉球U-18)のゴールで先制したものの、以降はピンチの連続。肉弾戦に競り負け、自陣で“らしくない”ミスが目立った。そうした状況を最後尾から力強く支えたのが、キャプテンを務めるGK村松秀司(ロサンゼルスFC)だ。
冷静に相手のシュートやクロスを跳ね返し、31分には絶体絶命のピンチを救う。
「データがあっても、自分で試合中に相手を見ることが大事」(村松)
CB元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島ユース)がエリア内で相手選手の足を踏んで与えたPKにも動じず、見事にストップしてみせた。
後半も仲間を鼓舞しながらゴール前に立ちはだかり、59分には近距離からのシュートを右手一本で弾き出す。チームに勇気を与えるパフォーマンス。67分に同点ゴールを許したものの、それでも集中力は切らさない。「このチームはまだ17歳以下の選手たちばかり。ミステイクは絶対にある。俺の仕事はチームメイトのカバー」と言い切ったリーダーは、最小失点に抑えてPK戦に持ち込んだ。
惜しくもPK戦では止められなかったが、北朝鮮の選手が煽ってきた時は仲間をガード。頼もしく、堂々とした振る舞いだった。
すべてのプレーに魂が宿っていた。
11月18日に行なわれたU-17ワールドカップのラウンド16。日本は北朝鮮のタフな守りと鋭いショートカウンターに苦戦し、前半早々に奪ったリードをどこまで守り切れるかという状況に陥っていた。
開始6分にFWマギージェラニー蓮(琉球U-18)のゴールで先制したものの、以降はピンチの連続。肉弾戦に競り負け、自陣で“らしくない”ミスが目立った。そうした状況を最後尾から力強く支えたのが、キャプテンを務めるGK村松秀司(ロサンゼルスFC)だ。
冷静に相手のシュートやクロスを跳ね返し、31分には絶体絶命のピンチを救う。
「データがあっても、自分で試合中に相手を見ることが大事」(村松)
CB元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島ユース)がエリア内で相手選手の足を踏んで与えたPKにも動じず、見事にストップしてみせた。
後半も仲間を鼓舞しながらゴール前に立ちはだかり、59分には近距離からのシュートを右手一本で弾き出す。チームに勇気を与えるパフォーマンス。67分に同点ゴールを許したものの、それでも集中力は切らさない。「このチームはまだ17歳以下の選手たちばかり。ミステイクは絶対にある。俺の仕事はチームメイトのカバー」と言い切ったリーダーは、最小失点に抑えてPK戦に持ち込んだ。
惜しくもPK戦では止められなかったが、北朝鮮の選手が煽ってきた時は仲間をガード。頼もしく、堂々とした振る舞いだった。
ロサンゼルスで生まれ育ち、アメリカ人の父を持つ松村。U-15年代でアメリカ代表に選ばれた経験があるが、日本代表でプレーしたいという想いから映像を送り続けて廣山望監督が率いるチームに入ることができた。
初招集はU-17アジアカップ予選(U-17ワールドカップのアジア一次予選)後の昨年12月に行なわれたスペイン遠征。今年4月のU-17アジアカップでは副キャプテンを任され、今大会は正式に主将となったことからも信頼度が見て取れる。
A代表の鈴木艶彩(パルマ)を彷彿させるフィジカルの強さを活かしたセービングはもちろん、どんな試合でも仲間を想い、たとえ誰かのミスがあっても責めることはない。ラウンド32の南アフリカ戦後も、「絶対にチームを悪く言いたくない」という言葉を残していた。だからこそ、チームメイトからも一目置かれているのだろう。
異色のルートで代表入りを果たし、今ではチームに欠かせない存在となった。誰からも頼られる男がもたらす安心感は他の追随を許さない。チームを愛し、仲間のために戦い続ける村松なくして、2011年大会以来となるベスト8入りは成し得なかった。
持ち前のリーダーシップでチームを牽引する守護神は、1日でも長く戦うべく、21日の準々決勝オーストリア戦に向けて準備を進めていく。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】まるで別人?あまり変わらない?スーパーレジェンドたちの今と昔を徹底比較!
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【記事】「アジア最強は日本だ」「日本サッカーは恐ろしい」難敵・北朝鮮を撃破!アジア勢で唯一8強入りした廣山ジャパンに韓国驚嘆!「羨ましい」「決勝は日本対ブラジルまたはポルトガル」【U-17W杯】
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A代表の鈴木艶彩(パルマ)を彷彿させるフィジカルの強さを活かしたセービングはもちろん、どんな試合でも仲間を想い、たとえ誰かのミスがあっても責めることはない。ラウンド32の南アフリカ戦後も、「絶対にチームを悪く言いたくない」という言葉を残していた。だからこそ、チームメイトからも一目置かれているのだろう。
異色のルートで代表入りを果たし、今ではチームに欠かせない存在となった。誰からも頼られる男がもたらす安心感は他の追随を許さない。チームを愛し、仲間のために戦い続ける村松なくして、2011年大会以来となるベスト8入りは成し得なかった。
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