• トップ
  • ニュース一覧
  • 【バイタルエリアの仕事人】vol.59 スベンド・ブローダーセン|葛藤の末、故郷を離れてJリーグでのプレーを決意。後押ししたのは同僚だった日本人選手

【バイタルエリアの仕事人】vol.59 スベンド・ブローダーセン|葛藤の末、故郷を離れてJリーグでのプレーを決意。後押ししたのは同僚だった日本人選手

カテゴリ:Jリーグ

中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年12月23日

「日本のカルチャーには興味を持っていた」

日本に適応する上で1番意識したのは、「考え方や文化を理解すること」だという。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 21年に日本に移籍するという大きな決断を下した。生まれ育った故郷を離れ、なぜJリーグでプレーする道を選んだのか。当時、ザンクトパウリでチームメイトだった宮市亮(横浜F・マリノス)の後押しもあったという。

――◆――◆――

 ドイツにいた時からいつも日本のカルチャーには興味を持っていました。例えばゴジラや遊戯王、ポケモンやベイブレードも。でも小さい頃はそれらすべてが日本発祥のものだとは知りませんでした。大人になっていくにつれてそれを理解して、より日本に関心が湧いたのを覚えています。

 サッカーに関して言えば、僕のキャリアは、若い頃こそ上手く進んでいましたが、徐々にザンクトパウリで試合に出られる可能性が高くないと感じるようになりました。ベンチに座る日々が続き、クラブでの将来のビジョンが描けなくなっていました。もしこのクラブに残ったとしても、今後、思うように進んでいかないのではないか。ずっと自分の立場は変わらないのではないか。とも考えました。
 
 他のブンデス2部のチームに移籍するにしても、ゴールキーパーのポジションは1つしかないわけで、1番手になれる感じでもなかった。自分のキャリアを考えた時に、もう1度、この先4年ぐらいドイツに残って正GKになる努力をするのか、それとも国外に出て、サッカーというスポーツを通して、人生において大事なことや気づきを探しに行くのかを考えて後者を選びました。

 そこで日本への移籍を後押ししてくれたのは、当時、ザンクトパウリでチームメイトだった宮市亮選手(横浜F・マリノス)でした。彼とは6年間ぐらいロッカーがずっと隣だったので、いろんな話をしましたし、もちろん日本についてもたくさん教えてもらいました。その中で彼が日本と自分を繋いでくれたと思っています。今でも交流があって、僕の奥さんは彼と同じ愛知出身なので、シーズンオフの間に名古屋で会う予定です。僕が横浜に住んでいた時にはよく会っていましたが、岡山からは少し遠いので試合の時に話をしたり、たまに電話やLINEでやり取りをしていました。

 日本でプレーするにあたって、適応する上で1番意識したのは、国民性といいますか、考え方や文化を理解することです。例えば、我慢強さというのはドイツにはない日本特有の文化だと自分は思っています。来日した当初、その我慢強さは自分に足りないパーソナリティでした。それを学ぶことによって、いろんな物事を落ち着いた視点で見られるようになり、状況が良くない時にも、冷静に判断できるようになりました。

※後編に続く。次回は12月24日に公開予定です。
 
取材・構成●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

【画像】日向坂や乃木坂、HKT48の人気メンバー、ゆうちゃみ、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jのスタジアムに華添えるゲストを特集

【画像】北中米W杯、確定した全12グループの内訳を“出場国集合写真”とともに総チェック! 

【記事】【バイタルエリアの仕事人】vol.49 江坂任|岡山のゲームメーカーが衝撃を受けたのは大宮時代のチームメイト「彼が勝たせていた」「難しいことも簡単にできる」
 
【関連記事】
【画像】日向坂や乃木坂、HKT48の人気メンバー、ゆうちゃみ、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jのスタジアムに華添えるゲストを特集
【バイタルエリアの仕事人】vol.49 江坂任|岡山に新加入の32歳は、なぜ3季ぶりのJリーグ復帰を決断したのか「新たなチャレンジをしたい」
【バイタルエリアの仕事人】vol.10 小野伸二|天才が期待を寄せる“特殊なドリブラー”三笘薫。「若いときから海外を目指すのは良いこと」
【画像】北中米W杯、確定した全12グループの内訳を“出場国集合写真”とともに総チェック!
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2026年1月1日号
    12月18日(木)発売
    [特集]
    2026北中米ワールドカップ
    選手名鑑&出場国ガイド
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ