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「アンフィールドとセント・ジェームズ・パークは別格だった」10月に現場復帰のラファエル・ベニテスが語る“プレミアリーグの記憶”【現地発】

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2025年11月20日

難しい“任務”を十分に全う。スロットに最大級の賛辞を

「想像以上の成長を遂げた」とベニテスが挙げたのがこのルーカスだ。(C)Getty Images

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 そのリバプールが今シーズン、素晴らしい戦いを見せている。とても喜ばしいことだ。CLのラウンド・オブ16でパリ・サンジェルマンに敗れるなど、ここにきて勢いが落ちてはいるものの、プレミア優勝は間違いないと私は確信している(編集部・注/その見通しのとおり、24-25シーズンに5年ぶりのプレミア制覇を成し遂げた)。アルネ・スロット監督の仕事は称賛すべきだ。ユルゲン・クロップの後任というきわめて難しい任務をしっかりこなしながら、十分な結果を残している。

 新しいリーグに適応するうえで、乗り越えなければならない壁のひとつがプレースタイルの違いだ。ラ・リーガは当時もいまもプレミアよりテクニカルで、逆にプレミアはラ・リーガに比べてフィジカルが重要視される。審判の判定基準も、コンタクトプレーを流す傾向にあるが、スロットはこうした特徴を素早く把握し、選手たちの能力をうまく引き出している。新しい国やクラブに適応するのは容易ではない。だからこそ、彼の仕事ぶりには最大級の賛辞を送りたい。
 
 私は優秀な選手たちに恵まれた。想像以上の成長を遂げたのはルーカス・レイバだ。日々のトレーニングから努力を積み重ねたおかげで、長きに渡って縁の下の力持ちとして活躍した。ハビエル・マスチェラーノもリバプール加入を境にキャリアが上向き、のちにバルサでCBにコンバートされ、ジェラール・ピケと不動のコンビを組んだ。私が指導する以前から優れたタレントだったジェラード、シャビ・アロンソ、フェルナンド・トーレス、ペペ・レイナ、ルイス・ガルシアも、さらなる成長を見せてくれた。

 チェルシーではナタン・アケー、エデン・アザール、ダビド・ルイス、ファン・マタ、フランク・ランパード、ニューカッスルではショーン・ロングスタッフ、アジョセ・ペレス、ファビアン・シェア、エバートンではデマライ・グレイ、アンソニー・ゴードンといった選手が印象に残っている。プレミアはつねに活気に満ち溢れ、世界中で人気を博している。栄光に彩られた過去、輝かしい現在、そして壮大な未来を持つエキサイティングなリーグだ。

文●ラファエル・ベニテス
協力●ファン・ヒメネス(『AS』紙)
翻訳●下村正幸

【著者プロフィール】
ラファエル・ベニテス/1960年4月16日生まれ。現役時代は無名だったが、指導者として母国スペインの中小クラブで経験を積むと、01-02シーズンに就任したバレンシアを1年目でラ・リーガ制覇に導く。03-04シーズンにはラ・リーガとUEFAカップの2冠を達成し、翌04-05シーズンからはリバプールの監督に就任。プレミアリーグ史上初のスペイン人指揮官になるとともに、ここでも1年目からCL制覇を果たすなど、輝かしい実績を残した。その後はインテル、チェルシー、ナポリ、レアル・マドリー、ニューカッスル、エバートン、セルタなどの監督を歴任。25年10月からパナシナイコスの監督を務める。

※ワールドサッカーダイジェスト5月1日号の記事を加筆・修正

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