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「海外に来て一喜一憂するのは良くない」オランダで評価急上昇の日本代表CBが漂わせる“選手として人としての品格”。「見られ方が変わりました」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年10月25日

「腐ることなく互いを高める関係は、代表にとってもチームにとっても大事」

2つ年下である上田(左)が大爆発。その陰には渡辺(右)との良好な関係性がある。(C)Getty Images

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 フェイエノールト在籍3季目にして殻を破った感のある上田について、ロビン・ファン・ペルシ監督は以前、「ワタが来てから上田の表情が明るくなった。食事は一緒だし、ふたりで喋ってるし笑ってるし、(思い出し笑いをしながら)ふたりでショッピングしているし」と愉快そうに語った。

 最近、上田はクラブの9月月間MVP受賞インタビューで「2歳年上の剛くんが、食事をおごってくれるだけでなく、駐車場代まで払ってくれるんです」とふたりの仲を明かしていた。上田好調の背景に、渡辺の存在があることは、オランダ人に知れ渡っている。

 そんな渡辺の人となりについて、私にはふたつ、忘れられないエピソードがある。ひとつ目は、彼との初対面になったコルトレイク時代の22年11月。ヘント相手に0-4の完敗を喫する辛い結果の直後だったが、丁寧に取材に応じてくれた彼は最後、「(田中)聡(現広島)もいい選手なので、ぜひ彼にもインタビューして話を聞いてあげてください」と、当時20歳の若者をおもんぱかった。

 ふたつ目はヘント時代の昨季終盤。アントワープ相手に渡辺が身体を張りまくって猛攻を防ぎ、1-0 で勝ち切った試合直後、私はヘントの広報に「剛をお願い!」と試合後インタビューをリクエストした。しかし、渡辺は伊藤敦樹を伴って更衣室からミックスゾーンに出てきた。この時点で私はピンと来たのだが、半年後の今回、その答え合わせをすることにした。
 
――実はアントワープ戦後、私は広報に「剛を呼んでください」とリクエストしたんです。しかし渡辺選手は伊藤選手と一緒に来てくれました。それって、もしかしたら?

「ただ、敦樹を呼んで『一緒に行こう』と」

――やっぱりそうですよね。渡辺選手はコルトレイク時代にも「聡はいい選手なんで、ぜひ話を聞いてあげてください」とおっしゃってくれました。

「海外でプレーするのが難しいのは間違いない。綺世にも苦しいシーズンがあった。ヘントにも日本人(シュミット・ダニエル=現名古屋、横田大祐=現ハノーファー、伊藤)がいました。お互いにコミュニケーションを取って刺激を与え合い、腐ることなく互いを高める関係は、代表にとってもチームにとっても大事なことです」

――苦しんだり干されたりした選手もいます。

「はい、そういうのを見てきました。試合に出る・出ないは結局、監督のところなので、自分たちがやれることをやるしかない。海外に来て一喜一憂するのは、自分にとって良くないこと。やれることをやるしかない。それを高め合える選手が近くにいるということは素晴らしい環境だと思う。綺世は今、好調です。負けないように自分もやらないといけない」
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